大物の間に「医系議員」

大物の間に「医系議員」

 自民党は2月13日、派閥の政治資金パーティーでの裏金問題を受けて、党所属国会議員ら計384人を対象にしたアンケート結果を公表した。パーティー収入のキックバックや中抜きについて、18~22年の政治資金収支報告書に不記載や不正確な記載があったのは85人(議員82人、支部長3人)。金額の多寡のランキングで2番目に入ったのは、医師資格を持つあの議員だった。 【本根優】

 記載漏れの総額は約5.8億円。最も多いのは、二階俊博元幹事長で計3526万円。3番目が萩生田光一前政調会長の計2728万円だった。二階派の領袖と、安倍派“五人衆”の一人に挟まれる格好で2番目に入ったのが、三ッ林裕巳氏だった。

 三ッ林氏は、埼玉14区選出。当選4回。日本大学医学部卒。医師として病院などに勤務した後、祖父の代から続く地盤を受け継ぎ、12年衆院選で初当選し、安倍派に所属してきた「安倍チルドレン」。当選当時は「57歳の新人だが、30年間の医師経験を生かして、社会保障政策を立案したい」などと語っていた。

 これまでに、内閣府副大臣、厚労大臣政務官、衆院厚労委員長などを歴任。党内では終末期医療に関する検討プロジェクトチームの事務局長も担ってきた。

 野党からは、三ッ林氏を含む安倍派に所属した議員3人が、政治倫理審査会(政倫審)の委員になっていることに対して、批判の声も出た。

 このほか、厚労行政と縁が深い議員(いずれも安倍派)では、丸川珠代氏が計822万円、羽生田俊氏が計818万円、高鳥修一氏が計544万円、田畑裕明氏が計68万円を計上した。丸川氏、高鳥氏、田畑氏は党の厚労部会長経験者でもある。羽生田氏は、元日本医師会副会長で13年から参院議員を務めている。
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