「いきなり薬価算定組織に投げるより、費用対効果評価の議論をする必要があるのではないか」──。レケンビ点滴静注の費用対効果評価案は了承されましたが、介護費用の取扱いに関する議論の進め方をめぐり公益委員から意見がありました。【新井裕充】
6月25日以来、2週間ぶりの開催です。薬価専門部会、診療報酬改定結果検証部会、総会が開かれました。
1.薬価部会(9:30~11:21)
2.検証部会(11:28~11:43)
3.総 会(11:45~12:20)
7月8日付けの人事異動で事務局に交代がありました。薬価専門部会の冒頭で報告があり、厚労省保険局の間隆一郎局長は「3年ぶりに保険局に戻ってまいりました。今次改定が時代の要請に合ったものになるように力を尽くしてまいります」と挨拶しました。
薬価専門部会は次期改定に向けて1回目の業界ヒアリングを実施。続く検証部会では、令和6年度改定の影響等について令和7年度に実施する5項目の調査票案を了承し、総会の議題④で承認されました。
【議 題】
① 費用対効果評価専門組織からの報告について
② 医薬品の新規薬価収載について
③ DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について
④ 診療報酬改定結果検証部会からの報告について
⑤ DPC対象病院の退出に係る報告について
報告事項は ⑤ のみ。審議事項はすべて承認されたように思います。②~④では「中医協として承認します」と言っています。質疑で複数の発言があったのは ① です。
【今回の内容】
① レケンビの費用対効果の総合的評価案、介護費用の取扱いに関する対応案を承認
② 7月16日収載予定の新医薬品1成分3品目(バルバーサ錠)を承認
③ 次期改定まで出来高算定する新医薬品等への対応案を承認
④ 令和7年度調査の調査票案を承認
⑤ DPC制度から退出する4病院の退出時期や理由等を報告
議題①では、費用対効果評価専門組織の委員長がレケンビの費用対効果評価案(総-1-1)を報告。
続いて、厚労省の担当者が「レケンビの費用対効果評価に係る介護費用の取扱い」(総-1-2)について説明しました。
質疑では、支払側・診療側ともに介護費用の取扱いを中心に発言。公益委員からは、価格決定に至るまでのプロセスをめぐり意見がありました。
今回示された対応案では、「薬価算定組織において、公的医療・介護の立場と公的医療の立場の両方の場合について価格調整を行った場合の薬価を検討し、その上で改めて、総会において議論する」としています。





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