第599回中医協総会(2024年12月11日)

2024年12月11日の中医協総会

 「最適使用推進ガイドラインは、患者にはほとんど知られていない。患者にとって複雑で内容がわかりにくいのが最大の要因。よりわかりやすく、より有用なものにしていくことは考えられないか」──。患者代表の質問に対し、厚労省の担当者は電子化された添付文書などを閲覧できる「添文ナビ」を紹介した上で、「ご指摘を踏まえて何か考えたい」と答えました。 【新井裕充】

 総会の開催は約1カ月ぶりです。薬価専門部会は業界ヒアリングです。

 1.薬価部会(10:00~11:25)
 2.総  会(11:30~11:43)

 総会の議題は定例モノを中心に3項目。薬価部会のヒアリングが長引いたこともあり、総会は10分ほどで閉会となりました。

【議 題】
 ① 医療機器及び臨床検査の保険適用について
 ② 最適使用推進ガイドラインについて(報告)
 ③ 先進医療会議からの報告について

 審議事項は ① のみ。質疑で発言があったのは ② です。

【今回の内容】
 ① 令和7年3月1日収載予定の医療機器2製品、
   同年1月1日収載予定の臨床検査2件を承認。
   第598回総会(11月13日)資料の訂正について報告。
 ② 最適使用推進ガイドラインの改訂等について
  ・ キイトルーダ点滴静注(根治切除不能な尿路上皮癌、局所進行子宮頸癌)
  ・ リンヴォック錠(アトピー性皮膚炎に対する小児の用法・用量変更)
  ・ イミフィンジ点滴静注(進行・再発の子宮体癌)
 ③ 適応症拡大のため再審議された 「PICSI」の評価結果

 ②の質疑で、患者を代表する立場の委員は、今回示されたガイドラインについて「特に質問はない」とした上で、「最適使用推進ガイドラインそのものについて発言させていただく」と今後の課題を指摘しました。

 ■ 議題②の質疑(PDF:484KB)

 最適使用推進ガイドラインの有効性を検証する必要性について、厚労省の担当者は「現時点では、何らかの調査をやっているという計画はない」とした上で、「何かご指摘があれば、また考えさせていただきたい」と述べました。

 

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