「厚生労働省は医薬分業の趣旨に反するとして同一敷地内薬局への調剤報酬を引き下げています。厚労省としては、敷地内薬局の是非に関して、どのような見解をお持ちなのでしょうか」──。患者代表の質問に対し、厚労省の担当者は「面分業で、幅広い医療機関から個々の患者に処方されている薬剤を患者中心に調剤していただきたい」と答えました。 【新井裕充】
今週も中医協が開催されました。薬価専門部会は3週連続、総会は2週連続です。
1.薬価部会(10:00~10:32)
2.調査小委(10:36~10:47)
3.総 会(11:00~11:12)
最初に開かれた薬価専門部会は、前回の業界ヒアリングを踏まえた論点提示。続く調査実施小委では、次期改定の基礎資料となる「第25回医療経済実態調査」の要綱案、調査票案などをまとめ、総会(議題①)で承認されました。
【議 題】
① 調査実施小委員会からの報告について
② DPC対象病院の退出に係る報告について
①の質疑では、敷地内薬局と人材紹介手数料について患者代表から質問がありました。
【今回の内容】
① 「第25回医療経済実態調査」の要綱案、調査票案などを承認
② DPC制度から退出する4病院などの報告
紹介手数料について、厚労省の担当者は「病院、一般診療所、保険薬局については前回調査からの経年的な変化を追える設計になっている」と説明しました。
議題② は報告事項です。令和7年2月1日付けの退出が2病院、3月1日付けの退出が2病院です。質疑で、委員の発言はありませんでした。
退出理由は全て「地域包括医療病棟への病棟再編を行うため」としています。退出する4病院の中に、志村大宮病院(茨城県)があります。
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