「本日は政府側のスケジュールが遅れまして、本会の開始も遅れたことをお詫び申し上げます。また、本日は薬剤管理官が他の用務のため、この場に出席できないため、私が代わりにご説明を申し上げます」──。林修一郎課長が骨子案の内容を説明し、了承されました。 【新井裕充】
薬価専門部会は先週金曜日(20日)に続く開催。「令和7年度薬価改定の骨子(案)」を了承し、同日の総会で承認されました。
1.薬価部会(11:43~11:56)
2.総 会(12:04~12:37)
質疑では、発言した全ての委員が「異論はない」と述べました。
これまでの議論で、中間年改定の廃止または中止を主張していた日薬の委員は「国民や薬局・医療機関が恩恵を受けられる中間年改定、医療の質向上に結びつく中間年改定とすべき」と述べました。
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令和7年度薬価改定に向けた検討は、12月に入って本格化しました。4日(水)に薬価調査の結果とともに1回目の論点整理。これらを踏まえ、11日(水)に業界ヒアリングが実施され、18日(水)に2回目の論点整理が示されました。
その2日後の20日(金)、3大臣合意を踏まえた「令和7年度薬価改定の骨子(たたき台)」の提示。そして今回、25日午前の大臣折衝を踏まえ、「骨子(案)」となりました。
25日の大臣折衝事項(医薬品関係)には、「令和7年度において、薬剤費2,466億円(国費648億円)の削減とする」と記載されていますが、すでに18日の時点で「薬価2500億円引き下げ 国費600億円減、25年度」との報道がなされています。
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部会後に開催された総会では、「中間年改定の年に行う期中の診療報酬改定について」と題する資料が示されました。
その中で、① 入院時の食費の基準の見直し、② 歯科衛生士や歯科技工士のタスクシフト、手間への評価の見直し、③ 長期収載品の選定療養化や医薬品供給不安に伴う服薬指導の評価の見直し──が挙げられています。
25日の大臣折衝を踏まえた対応ですが、支払側(健保連)が議論の進め方に苦言。「中医協の役割として、緊急的に対応すべき課題が明らかになった場合には政府の決定を待つのではなく、まずは議論の俎上に載せ、丁寧に議論に入るべき」と述べました。