60・90日ルールの“宿題”

厚労省前_2022年5月20日

 5月18日の中央社会保険医療協議会総会では、新薬14成分18品目の薬価収載が了承された。その審議の中で、松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は、このうち3成分が薬事承認後「原則60日以内、遅くとも90日以内」というルールから外れていると指摘した。【本根優】

 松本委員は次のように発言した。
 「上市準備などさまざまな事情があるのはわかるが、患者の期待もある。いずれも補正加算が付いた品目だ。ルールが守られるよう企業側も努力をしてほしい」

 松本委員が「企業側も」と言ったのは、「行政側に加えて」という意味を含んでのことだ。

 支払側から、こうした収載の遅れに対し、疑問の声が上がったことは初めてではない。20年8月の中医協総会では、間宮清委員(連合「患者本位の医療を確立する会」委員)が厚生労働省に対応を求めている。

 「承認されれば、患者は60日、90日で保険で使えると期待するが、企業の都合や薬価交渉が不調で収載されなければ、患者の利益に全くつながらない。承認から薬価収載とスムーズにいっていないなら、どうなっているのか、進捗を報告してもらうスキームをつくってもいいのではないか」

 これに対し、保険局医療課の紀平哲也薬剤管理官はこう答弁している。
 「ごく一部、保険適用に合わず収載されないものがあるほか、価格交渉の問題などで60日、90日に間に合わないものもある。製造とか供給の都合で少し遅れる場合など、いろいろなケースがある。全体のスケジュールの見える化について少し事務局で検討したい」

 しかし、その後にスケジュールの見える化が果たされた形跡は、残念ながらない。紀平氏の発言の通り、少し検討しただけで終わっているのか、それとも少しの検討が長引いているのだろうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. HXPT

    HXPT

  2. 日比谷公園_2021年10月8日

    田村氏と加藤氏

  3. 桜田門_2021年6月25日

    ある中医協委員の胸中

  4. 横網町公園_2022年11月5日

    縄張り

  5. 皇居前の内堀通り_2020年10月14日

    ポスト田村&加藤

  6. 皇居前、和田倉噴水公園付近_2020年11月19日

    遠慮したのに炎上の「中川発言」

  7. 日医連の組織内候補「公募」

    日医連の組織内候補「公募」

  8. 箱崎町船着場_2022年10月4日

    後藤氏の台頭

議事録のページ総合
総会議事録のページ
材料専門部会議事録のページ
■ 議事録のページ【小委・分科会】

第642回中医協総会(2026年1月16日)【速記録】

第642回中医協総会(2026年1月16日)【速記録】

第246回中医協・薬価専門部会(2026年1月16日)【速記録】

第246回中医協・薬価専門部会(2026年1月16日)【速記録】

第135回中医協・材料部会(2025年12月26日)【速記録】

第135回中医協・材料部会(2025年12月26日)【速記録】
PAGE TOP