武見敬三厚生労働相は6月28日の閣議後会見で、局長級以上の幹部人事を発表した。7月5日付。事務方トップの厚労事務次官には伊原和人保険局長を充てる。武見厚労相は伊原氏について「重要な任務を見事にこなし、歴任してきた。厚生労働行政全般に精通していることは明らかで、さまざまな重要課題に対し、能力を十分に発揮してもらいたい」と期待感を示した。 【本根優】
伊原氏の後任の保険局長は鹿沼均政策統括官(総合政策担当)。鹿沼氏の後任の政策統括官は朝川知昭社会・援護局長。朝川氏の後任の社会・援護局長に日原知己大臣官房審議官(医療保険担当)が就く。迫井正深医務技監、村山誠大臣官房長、大坪寛子健康・生活衛生局長、城克文医薬局長らは留任する。
浅沼一成医政局長の後任は、森光敬子危機管理・医務技術総括審議官。浅沼氏は国立保健医療科学院次長となる。森光氏は18年、初の保険局医療課長に就き、20年度診療報酬改定を担った。今回は女性初の医政局長となる。森光氏の後任の危機管理・医務技術総括審議官には佐々木昌弘氏を充てる。武見厚労相は、森光氏の起用を含め「(女性登用を)もっともっと増やさないといけない。引き続き、一層の努力が求められる」と述べた。
この日は、課長級以上の人事も内示。24年度改定を担った眞鍋馨医療課長は、大臣官房厚生科学課長に就く。眞鍋氏の後任として26年度改定を担う医療課長には、林修一郎医政局医事課長を起用する。保険局医療介護連携政策課長は山田章平健康・生活衛生局難病対策課長が務める。
薬価や調剤報酬などを担当する保険局医療課薬剤管理官は安川孝志氏から清原宏眞医薬品医療機器総合機構(PMDA)審査マネジメント部長にスイッチする。
老健局長は、黒田秀郎大臣官房総括審議官が務める。古元重和老人保健課長は留任する。
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