尾﨑氏と中川氏

浅草寺_2021年6月12日

 東京都医師会長は引き続き、尾﨑治夫氏が務めることが決まった。都医が6月14日に任期満了に伴う役員改選の立候補者届出を締め切った結果、会長選に立候補したのが、現職の尾﨑氏だけだったからだ。【本根優】

 もはや尾﨑氏の影響力は、全国の医師会のなかで「日医の中川(俊男)会長以上」と見る向きもあるほど。というのは、20年6月の日医会長選では都医が逸早く中川氏支持を表明し、中川政権誕生の原動力となったからだ。

 それだけではない。中川氏が日医会長に就任して、約1年が経ち、任期の折り返しとなるが、会務運営は必ずしも順調とは言えない。政治資金パーティー出席や、高級寿司デート報道など、醜聞が重なり、中川氏は完全に国民からソッポを向かれた状況でもある。

 体たらくが続き、1年後に再び日医会長選挙が行われる際、「中川氏ではない選択肢」として期待を集めるのが、他ならぬ尾﨑氏だ。

 しかし、尾﨑氏周辺は「中川さんが(再び)出る以上、尾﨑さんが裏切ることはないだろう。自身も都医会長を今回の4期目で退く覚悟を決めている」と解説する。

 一方で、中川政権に批判的な勢力は、中川氏への対抗馬を立てることも視野に入れて情勢分析を行っている。横倉義武前会長と中川氏が全国の医師会を二分する激戦を繰り広げたため、そのしこりはなお残る。

 特に福岡県医(松田峻一良会長)、愛知県医(柵木充明会長)などは、「中川おろし」の機会をうかがう勢力と認知される。しかも最近になって横倉前会長が、中川氏の新型コロナウイルス感染症対応について、批判的な発言を表立ってするようになった。

 1年後の日医会長選挙でも、どうやら尾﨑氏率いる東京都医がキャスティングボートを握ることになりそうだ。

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