厚労相に福岡氏

虹の松原

 10月1日に発足した石破茂内閣で、福岡資麿氏が厚生労働相に起用された。2日の記者会見で福岡厚労相は「実質賃金の増加を実現するとともに、人生の多様な選択を実現できる柔軟な社会保障制度を構築し、すべての人に安心と安全をもたらすよう、全力で取り組む」などと意気込みを語った。福岡厚労相はどんな人物で、これまでどんな道を歩んできたのか。 【本根優】

 福岡厚労相は佐賀県出身の51歳。慶大卒。三菱地所での7年半のサラリーマン生活を経て、05年に衆院初当選。09年に落選したものの、10年に参院へ鞍替えし、当選を果たして国政復帰。以後、16年、22年と当選3回。これまでに内閣府副大臣や自民党厚労部会長などを歴任し、23年からは党県連会長も務めている。

 政治を志すに至った原点は三菱地所での経験。東京で扱う物件や、勤務した福岡や地元・佐賀といった地方で扱う物件の規模や金額の格差に驚き、地方でも暮らしやすい街づくりを目指すために国会議員になることを決意したという。

 元厚労副大臣の橋本岳氏とは慶大剣道部の同期という間柄。切磋琢磨しながら、厚労畑で順調にキャリアを重ねてきた。

 その橋本氏の父である橋本龍太郎元首相(故人)から「国民に生きがいをもって生活してもらう必要がある。その醍醐味が社会保障に詰まっている」との話を聞き、感銘を受け、社会保障を自らのライフワークに定めた。

 石破首相は1日の会見で「医療、年金、社会保障などは今の時代に合っているものなのか、国民の将来不安を取り除くために見直しに着手する」と明言。それを受けて、福岡厚労相は「総理の発言趣旨を踏まえて、どのような対応を行うのか、さらに検討を進めていきたい」と語った。

 福岡厚労相は所掌分野が膨大な厚労省で、医療だけでもマイナ保険証をめぐる問題、現役世代の保険料負担軽減、医師偏在対策など、さまざまな課題に、迅速に対応することが求められる。
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