以下は、日本医師会の政治団体「日本医師連盟」(委員長=中川俊男・日医会長)が推す自見英子参院議員が9月16日、関係者に送ったメールだ。【本根 優】
.
「昨夕に次期参議院選挙の日医連の組織内候補に決定して頂きました。皆様のおかげです。誠に有難うございました。また本日で政務官も退任いたします。大変な時期にこういう形で役所から、医師会と地域を結ぶお仕事ができて、本当にありがたかったです。これからもしっかり秋冬対策、医療機関支援、頑張ります。引き続き何卒宜しくお願い致します」
.
8月から「中川委員長預かり」となっていたが、メールの文面にある通り、9月15日に22年参院選の組織内候補に決定した。菅義偉自民党総裁が誕生し、菅首相となるまで、世間の関心がそちらに向いている間にどさくさに紛れて決定したかのようだ。
『週刊文春』に“不倫疑惑”を報じられ、「中川委員長はほとぼりが冷めるのを待っていた」(医師会関係者)。
皆が気にしていたのはその辺りの話で、多少の“釈明”があってもよさそうだが、自見氏のメールにそうした内容は含まれていなかった。
代わりに波紋を呼んだのが、自見氏が急に無派閥から自民党の二階派に所属することになったことだ。他の医療関係団体幹部は「日医の菅・二階ラインとのパイプづくりの一環だろう」と見ている。