もしも自分が余命1カ月の不治の病にかかったら、「必ず治ります、大丈夫」と言って騙し抜いてほしい。本当のことは言わないでほしい。自分は医療の詳しいことは分からない。だから専門家に全てを委ねたい。こんなことを書くと、「分割調剤と何の関係があるのか」と笑われそうだが。(新井裕充)
2020年度改定に向けて事務局を担当している厚生労働省保険局医療課の改定チームは、最近の改定には見られないハイレベル集団である。
毎回出してくる大量の資料は、とても難解で細かい。全てのページが外国語のようだ。正直なところ、あまり面白みはない。ダイナミックなテーマは目立たずに、こっそり隠れている。一見すると、「次期改定では、おかしな所を微調整しましょう」という内容に見える。
医療政策は難しいと思う。患者の意思を起点に考えるのか、プロフッショナル・オートノミーに身を委ねて、ただ言われるがままに従うのがいいのか。どのような患者像を描いて政策をつくるべきか。
「患者本位の医療」と言われて久しい。ネットでいろいろ調べて、自分の病気のことを十分に知るほうがいいのか、それとも信頼できる医療人に全てを預けてしまうほうがいいのか。
◆ 外来医療に関する議事録は、以下のPDFを参照。
◆ このうち、分割調剤に関する説明は P116~130 質疑は 183~195
◆ 原稿にまとめるなら、
P190~195の支払側発言、マツキチ発言、有澤発言を整理するといい。
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