分割調剤について ── 2019年12月11日の中医協総会

分割調剤について ── 2019年12月11日の中医協総会

 もしも自分が余命1カ月の不治の病にかかったら、「必ず治ります、大丈夫」と言って騙し抜いてほしい。本当のことは言わないでほしい。自分は医療の詳しいことは分からない。だから専門家に全てを委ねたい。こんなことを書くと、「分割調剤と何の関係があるのか」と笑われそうだが。(新井裕充)

 2020年度改定に向けて事務局を担当している厚生労働省保険局医療課の改定チームは、最近の改定には見られないハイレベル集団である。

 毎回出してくる大量の資料は、とても難解で細かい。全てのページが外国語のようだ。正直なところ、あまり面白みはない。ダイナミックなテーマは目立たずに、こっそり隠れている。一見すると、「次期改定では、おかしな所を微調整しましょう」という内容に見える。

 医療政策は難しいと思う。患者の意思を起点に考えるのか、プロフッショナル・オートノミーに身を委ねて、ただ言われるがままに従うのがいいのか。どのような患者像を描いて政策をつくるべきか。

 「患者本位の医療」と言われて久しい。ネットでいろいろ調べて、自分の病気のことを十分に知るほうがいいのか、それとも信頼できる医療人に全てを預けてしまうほうがいいのか。

 ◆ 外来医療に関する議事録は、以下のPDFを参照。
 ◆ このうち、分割調剤に関する説明は P116~130 質疑は 183~195
 ◆ 原稿にまとめるなら、
   P190~195の支払側発言、マツキチ発言、有澤発言を整理するといい。

★(抜粋)第440回中医協総会(2019年12月11日)【議事録】_ページ_079

12月11日(水)の中医協総会【議事録】 .
.

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 日比谷公園_2021年3月23日

    「経過措置等への対応」の議論

  2. 医療用保湿剤の発言ゼロ、短冊3回目の議論もなし

  3. ★2023年6月21日の中医協総会

    2023年6月21日の中医協総会(外来1)

  4. 「悪しき前例」

  5. 吉川久美子委員(日本看護協会常任理事)_20191120中医協総会

    「認知症の専門看護師の配置に対する評価を」── 日看協の吉川氏、11月20日の中医協総会で

  6. 桜田門_2020年11月19日

    小児・転院支援策を「持ち回り」で決定した中医協総会後の記者ブリーフィング

  7. 日比谷公園霞門_2021年3月23日

    在宅医療の議論

  8. ★2023年6月14日の中医協総会

    働き方改革の推進について(その1)── 主な意見

議事録のページ総合
総会議事録のページ
材料専門部会議事録のページ
■ 議事録のページ【小委・分科会】

第587回中医協総会(2024年4月10日)【速記録】

第587回中医協総会(2024年4月10日)【速記録】

第586回中医協総会(2024年3月22日)【速記録】

第586回中医協総会(2024年3月22日)【速記録】

第224回中医協・薬価専門部会(2024年3月22日)【速記録】

第224回中医協・薬価専門部会(2024年3月22日)【速記録】
PAGE TOP