2021年3月24日(水)に開催された中医協総会の議事録(非公式)です。ダウンロードは下のボタンをクリックしてください。会員限定 です。
今回の中医協は、①検証部会、②総会──の2つが開かれました。
①では、前回改定の影響調査の結果について、大量の資料が出されました。
この調査結果が②の総会に報告されましたが、調査結果に関する個別具体的な議論はありませんでした。
盛り上がったのは、調査項目のうち後発医薬品について。先般の小林化工などの不祥事を受け、質疑の冒頭で有澤賢二委員(日本薬剤師会常務理事)が10分近く発言。
(議事録PDFの25ページ以降)
その後も各委員から後発品に関する発言が相次ぎました。これが今回のメインでしょうか。
費用対効果評価も重要だと思うのですが、私にはちょっと理解不能な議題でした。
①の調査結果について、総会で個別に突っ込む場面はほとんど見られず、島弘志委員(日本病院会副会長)が資料の誤りを指摘したぐらいでしょうか。
(議事録PDFの38ページを参照)
島委員の指摘については、記者ブリーフィングで厚労省担当者がミスを認めています。
全ての議題を終えた最後に、
染谷絹代委員(静岡県島田市長)
吉森俊和委員(全国健康保険協会理事)
の2人が退任のあいさつをして閉会となりました。
吉森委員は
「16年、18年、20年の3回の診療報酬改定に参画させていただきました。これらの改定で印象深い点、3点ほど、この機会に申し上げたい」と述べ、
1,入院医療の評価体系
2,薬価制度の抜本的改革
3,費用対効果評価制度の創設
を挙げました。
議事録の表紙に使用した写真は、吉森委員があいさつを終えた後、委員らが拍手をしている場面です。
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