「地下生活者」というワードがＳＮＳのトレンドに入っていました。何のことやらと思いましたら、「ブルーアーカイブ」というゲームに登場するキャラクターの話題でした。オンライン取材に慣れすぎてしまい、日に当たらない（陽の当たらない？）自分も似たようなものかと思ったりして。 【新井裕充】

　新年度になって初めての中医協です。今回もオンライン＆対面の開催です。コロナ禍で始まったYouTube配信、一般傍聴者や報道関係者の締め出しは定着したようです。

　総　　会（10:30～11:09）

　総会のみ、40分程度の開催でした。

【議　題】
　① 部会・小委員会に属する委員の指名等について
　② 医薬品の新規薬価収載等について
　③ 最適使用推進ガイドラインについて
　④ 費用対効果評価の結果を踏まえた薬価の見直しについて
　⑤ ＤＰＣにおける高額な新規の医薬品等への対応について
　⑥ 在宅自己注射について
　⑦ 令和６年度改定を踏まえたＤＰＣ/ＰＤＰＳの現況について

　新たに奥田好秀氏（経団連社会保障委員会医療・介護改革部会長代理）が支払側委員に就任しました。議題②～⑥は医薬品関係です。

【今回の内容】
　① 奥田好秀委員の所属する部会・小委員会について
　② 新医薬品の薬価、令和６年度制度改革との関連等について
　③ レブリキズマブの最適使用推進ガイドライン等について
　④ ケレンディア、ラゲブリオの価格調整について
　⑤ 令和８年度改定まで出来高算定する新薬等について
　⑥ 全身型重症筋無力症を効能・効果とするヒフデュラ配合皮下注の追加について
　⑦ ＤＰＣ病院の規模（令和６年６月１日）の見込み等について

　前任の眞田享氏が所属していた基本問題小委員会、薬価専門部会、材料専門部会、費用対効果部会に属することを決めました。やはり経済界代表。主要な部会に入っています。

　奥田委員は「前任の眞田委員から引き継ぎまして、本日から出席させていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします」と挨拶。今後の抱負などは述べませんでした。

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　議題②と③は一括審議。質疑での発言は、森昌平委員（日本薬剤師会副会長）だけでした。

　■ 新薬等の質疑（PDF：1MB)

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　その後の議題④～⑥は発言なし。全て原案どおり承認されました。

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　最後の議題⑦も発言なし。ＤＰＣ見直しの影響に関わるテーマですので、日医と健保連ぐらいは何か言うかと思いましたが。。。

　“平場”での発言はあえて控えたのでしょうか。YouTube配信はありがたいのですが、今後ますます地下に潜りそうな予感がします。

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　ところで、新任の奥田好秀さんについてネットで調べましたら、「アサヒグループホールディングス」というご経歴のほか、「日本甲虫学会」が出てきてビックリ。同学会の副会長を務めているようです。

　奥田さんは「関西甲虫研究史」の中で、次のように記しています。

　「地中性の虫は天候に左右されないため、雨天決行である。地中から突然猛スピードで走り出てくる琥珀色のチビゴミに驚かされるが、終日苦労して鉱脈ならぬ『虫脈』を当てた時の感激はひとしおである」

　ぜひ地下から掘り起こしてほしいと期待します。
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下記のファイルは、2024年４月10日（水）に開催され、YouTube でライブ配信された第587回中央社会保険医療協議会（中医協）総会の速記録（非公式）です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。

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