2023年1月25日(水)にオンライン開催され、YouTubeでライブ配信された
中医協・薬価専門部会(第198回)の速記録(非公式)です。
弊社が独自に作成したものですので、
厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
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ゾコーバ錠の薬価収載に向け、総会と薬価専門部会が開かれました。
いずれの議題も「高額医薬品(感染症治療薬)に対する対応」です。
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1.総会 10:04~10:28
2.薬価専門部会 10:31~11:03
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ゾコーバ錠の具体的な薬価算定方法について
まず薬価専門部会で検討する方針を総会で了承。
それを踏まえ、薬価専門部会が開かれました。
資料のタイトルは総会も薬価専門部会も
「高額医薬品(感染症治療薬)に対する対応」となっていますが、
総会は10ページ、薬価専門部会は18ページです。
論点は大きく分けて2つ。
①収載時、②収載後──の課題です。
このうち、①について薬価専門部会では、
既存のコロナ治療薬(9万円、25万円)を比較薬とすべきではない
という意見が多数を占めたように見えました。
そうすると、インフルエンザの治療薬を比較薬とするのか、
それでは価格が下がりすぎないかという問題があるようです。
質疑で、森昌平委員(日本薬剤師会副会長)は次のように述べました。
「本剤は抗ウイルス作用の薬剤であることから、
既存の薬剤を比較薬とする類似薬効比較方式で算定していくことは
1つの考え方かもしれません。
ただ、本剤は既存のコロナ感染症治療薬と
対象患者が大きく異なる可能性があるため、
単にコロナ感染症の既存薬と比べるものではないと考えます。
インフルエンザに用いる薬剤も比較対象の1つとして想定できますが、
1治療あたりの薬価が大きく異なる懸念があります。
薬価算定の方法については、従来のルールにとらわれすぎない
柔軟なかたちで検討することが必要と考えます」
収載後の価格調整についてはこのように述べました。
「現場への影響という点では、薬局は在庫を抱えており、
薬価を下げることは薬局の資産価値の減少となり、
薬局経営への大きな打撃になります。これは医療機関でも同様です」
今回のテーマは、高額になりそうな医薬品への対応策ですが、
タイトルに括弧書きで「感染症治療薬」とあります。
②の課題「市場規模予測が難しい医薬品への対応策」が
実はメインテーマでしょうか。
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