献金減で“抗議”

日比谷公園_2020年11月11日

 21年度の薬価・毎年改定(中間年改定)は、製薬業界全体で医療費ベースで▲4300億円程度の大ダメージとなった。【本根優】

 これは、菅義偉首相が強い拘りを見せ、官邸主導で進めた結果だが、製薬業界の想定をはるかに凌ぐ内容だった。粗く見積もって、新薬系企業で▲4%程度、後発品専業企業で▲10%程度の影響を受けた。

 「団体は何をしていたのか」

 そんな批判も聞かれるが、日本製薬団体連合会とその政治団体は、手をこまねいていたわけではない。自民党の厚生労働関係議員らには、新型コロナウイルス禍での「毎年改定を阻止」するよう、強く働き掛けていたのだが、その力が及ばず、官邸に対抗することはできなかったのだ。

 それを受けて、日薬連がどう動いたか。さすがに「示しがつかない」とばかりに、21年度からの自民党への政治献金を約1億円から約9000万円に10%減らすことで、抗議行動に出た。

 個々の議員が行う政治資金パーティーの券(パー券)購入に充てていた費用も、同様に10%減とする意向だ。これにより「我われ(製薬業界)は毎年改定の結果には不服です」ということを明確に示す狙いだ。

 こうした抗議の献金1割減に対し、議員の反応はさまざま。ある長老議員は「1割減らしたところで何も響かない」と効果を疑問視する。他方、別の中堅議員の秘書は「1割でも献金が減るのは、きつい。衆院選が近いのにコロナの影響で、パーティー自体も開催が難しい状況にある」と嘆く。

 製薬団体の幹部も苦しい胸の内を明かす。

 「結局、最終的に頼るのは厚労族以外にいない。もちろん業界内にも1割減では意味がないとする意見があるが、あまりやり過ぎると関係が冷え切ってしまう」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 旧近衛師団司令部庁舎_2021年7月6日

    日病・相澤会長のかかりつけ医論

  2. 佃大橋_2022年4月10日

    「医歯看薬」のメンツ争い

  3. 誰もいない深夜の東京タワー前_2022年5月13日

    日医会長2期目の難しさ

  4. 岩手県久慈市_2022年1月2日

    今回も「薬価」が犠牲に

  5. 霞が関ビルから_2020年2月7日答申日

    ドンキの「ジェネリック」

  6. 日比谷公園_2021年10月8日

    「田村インナー」

  7. 皇居前_2021年11月25日

    公的保険と認知症薬

  8. 日比谷公園_2021年10月8日

    「選挙に弱い」大臣

議事録のページ総合
総会議事録のページ
材料専門部会議事録のページ
■ 議事録のページ【小委・分科会】

第528回中医協総会(2022年9月14日)【速記録】

第528回中医協総会(2022年9月14日)【速記録】

第212回中医協・基本問題小委員会(2022年7月27日)【速記録】

第212回中医協・基本問題小委員会(2022年7月27日)【速記録】

第187回中医協・薬価専門部会(2022年7月20日)【速記録】

第187回中医協・薬価専門部会(2022年7月20日)【速記録】
PAGE TOP