再登板となる田村憲久厚生労働相に仕える副大臣・政務官が決まった。副大臣は公明党の山本博司氏と自民党の三原じゅん子氏。政務官は自民党の小鑓隆史氏と大隈和英氏だ。【本根 優】
注目される役割分担は、山本氏と小鑓氏が医療・福祉担当、三原氏と大隈氏が労働・子育て支援・年金、働き方改革担当となった。
元女優、さらにがんサバイバーとして知られる三原氏は記者会見で、菅義偉首相の看板政策である不妊治療の保険適用について「(田村)大臣をしっかり支えながら、できるだけ早く前に進めていく」と意気込んだ。
所掌分担からすれば、保険局は山本氏の担当のはず。だが、厚労省関係者によると、子どもを持つことに対する支援策は「両副大臣の共管」ながら、「不妊治療(の保険適用)と子宮頸がんワクチンに関しては、三原氏が主担務」に決まったという。新型コロナウイルス感染症対策は両副大臣が協力して対応に当たる。
三原氏と言えば、菅氏が自民党総裁選に挑んだ際の選対本部役員。噂されたように「初入閣」とはならなかったが、三原氏からすれば菅氏を応援したことで、最も自身が関心を持つ分野を政府内で担うことになった。