リフィルが攻撃材料に

文科省前_2021年3月23日

 22年度診療報酬改定が4月1日に実施される。その影響に関して、全国の医師会関係者が懸念を抱いている代表例が「初診を含むオンライン診療恒久化」と「リフィル処方箋の導入」になる。【本根優】

 22年度の改定率は、診療報酬本体が0.43%増とされた。ただ、看護の処遇改善に0.20%増、不妊治療の保険適用に0.20%増を確保したものの、リフィルで▲0.10%、小児のコロナ加算措置(医科分)の期限到来で▲0.10%を計上したため、実質的な改定率は0.23%増となった。

 リフィルに関して、中部ブロックの関係者から「財務省の意向が強く反映されており、▲0.10%では済まない重大なインパクトをもたらすであろうことは想像に難くない」といった声が上がっている。

 日医執行部として「22年度診療報酬改定をどのように総括しているのか」と、真意を問う姿勢からは、改定内容への強い不満がうかがえる。

 と同時に、そうした声が中部ブロック、その中でも愛知県医から上がっていることについては、「政治的な意図を感じる」(与党厚労関係議員)との声が聞かれる。

 政治的とは、6月に行われる予定の日医会長選挙を指す。愛知県医は20年の選挙で、横倉義武前会長の陣営に付いた。

 愛知県医を12年から率いている柵木充明会長は、何かと物議を醸す存在だ。19年には、元国会議員の訪朝団に同行し、北朝鮮・平壌を訪問。将来的な医療支援を検討するため、現地の病院などを視察している。

 20年の日医会長選では中川俊男氏が勝利したため、横倉陣営の副会長に名を連ねていた柵木氏は、出馬を辞退した経緯がある。

 現在の情勢では、中川氏が再選出馬することが濃厚。仮に「反中川」で勢力を結集するとすれば、診療報酬改定での現執行部の対応のマズさは欠かせないピースとなる。リフィル導入を許したことを攻撃材料にしたい意図が、見え隠れしている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 三井本館前_2022年11月18日

    厚労族の影響力低下

  2. 大物の間に「医系議員」

    大物の間に「医系議員」

  3. 日医連の組織内候補「公募」

    日医連の組織内候補「公募」

  4. 日比谷公園のはにわ_2021年3月20日

    政争の具「こども庁」

  5. 今井町の街並み

    診療報酬は「1点11円」に(奈良だけ!?)

  6. 財務省前_2021年3月23日

    中医協を通さない制度設計の流れ

  7. 日比谷公園_2021年10月8日

    田村氏と加藤氏

  8. 横浜_2022年11月6日

    新薬創出等加算の「穴埋め」

議事録のページ総合
総会議事録のページ
材料専門部会議事録のページ
■ 議事録のページ【小委・分科会】

第590回中医協総会(2024年6月12日)【速記録】

第590回中医協総会(2024年6月12日)【速記録】

第70回中医協・改定結果検証部会(2024年6月12日)【速記録】

第70回中医協・改定結果検証部会(2024年6月12日)【速記録】

第589回中医協総会(2024年5月15日)【速記録】

第589回中医協総会(2024年5月15日)【速記録】
PAGE TOP