令和臨調の「かかりつけ医機能」

桜田門_2021年7月29日

 経済界の代表らでつくる「令和国民会議」(令和臨調)が4月25日に社会保障制度改革の提言を公表し、かかりつけ医機能の認定や登録の必要性を主張した。政府の「全世代社会保障法案」よりも、強制力を持たせた格好で「骨太の方針2023」に盛り込むことを求めているものの、事実上、今回の骨太に反映される可能性はほとんどない。【本根優】

 令和臨調は茂木友三郎氏(キッコーマン取締役名誉会長)、小林喜光氏(東京電力ホールディングス取締役会長)、佐々木毅氏(元東大総長)、増田寛也氏(日本郵政取締役兼代表執行役社長)が共同代表を務める。

 提言では、新型コロナウイルス禍の経験も踏まえて、かかりつけ医機能を備えた医療者を「適切に認定する仕組み」の必要性を主張した。住民が機能を発揮する医療者のグループ(多職種保健チーム)を選択・登録する仕組みを設けつつ、医療者の責任に応じた報酬体系を導入すべきとした。

 一方で、加藤勝信厚生労働相は、かかりつけ医機能報告について、国会で次のように答弁している。

 「法律上の効果として医療機関の権利や義務に直接影響を与えるものではなく、医療機関の評価や認定を行ったり、ペナルティーを課したりするものでもない」

 都道府県による確認についても、報告された機能の現状を客観性が担保された形で的確に把握するため「事務的に確認するものだ」と説明。「患者の受療行動に介入するものではなく、医療費抑制の仕組みでもない」と付言している。

 令和臨調としては、政府の法案のように「社会的な義務を担う医療者が、その職能を自発的に報告するだけでは不十分」とも主張している。だが政府は、日本医師会の強い抵抗などを受けて、「一歩前進が今回の落としどころ」(内閣府関係者)とのスタンスのため、かかりつけ医機能に関して、今回の骨太で踏み込む構えを見せていない。

.

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 日比谷公園_2021年3月23日

    日本式費用対効果

  2. 黒船橋_2022年3月28日

    自見氏は大丈夫か!?

  3. 晴れ渡った都庁通りから新宿超高層ビル群

    医療DXと診療報酬改定時期

  4. 浅草寺_2021年6月12日

    尾﨑氏と中川氏

  5. 弘道館正庁

    決起の血脈、五輪専用病床確保を拒否

  6. 日銀通り_2021年3月26日

    コロナ専用病床へのバラマキ政策

  7. 皇居のお堀_2021年12月9日

    中医協総会で無言を続ける委員

  8. HXPT

    HXPT

議事録のページ総合
総会議事録のページ
材料専門部会議事録のページ
■ 議事録のページ【小委・分科会】

第590回中医協総会(2024年6月12日)【速記録】

第590回中医協総会(2024年6月12日)【速記録】

第70回中医協・改定結果検証部会(2024年6月12日)【速記録】

第70回中医協・改定結果検証部会(2024年6月12日)【速記録】

第589回中医協総会(2024年5月15日)【速記録】

第589回中医協総会(2024年5月15日)【速記録】
PAGE TOP