6月27日に厚生労働省の局長級以上の幹部人事が公表され、課長級以上の人事も内示された。新任局長の顔ぶれ(事務系)をみると、局長の中心年代が昭和入省から平成入省へと移ってきていることがわかる。【本根優】
厚生系の新任は、医薬産業振興・医療情報審議官から医薬・生活衛生局長に就く城克文氏(89年入省)、大臣官房審議官(総合政策、年金担当)から社会・援護局長に就く朝川知昭氏(90年入省)、大臣官房総括審議官から老健局長に就く間隆一郎氏(90年入省)、全世代型社会保障構築本部事務局審議官から政策統括官(総合政策担当)に就く鹿沼均氏(90年入省)、留任する榎本健太郎医政局長(89年入省)も含めて、これらは「平成入省組」だ。
一方、続投する大島一博事務次官(87年入省)、伊原和人保険局長(87年入省)、橋本泰宏年金局長(87年入省)は「昭和入省組」になる。数年後には局長級幹部がすべて平成入省組に入れ替わることだろう。
医系の人事では、内閣官房内閣審議官(新型コロナウイルス等感染症対策推進室長)の迫井正深氏が医務技監に昇格することになった。医務技監は塩崎恭久厚労相時代の17年に設けられた医系トップの次官級ポスト。初代を鈴木康裕氏が務め、2代目を福島靖正氏が20年から務めた。迫井氏は3代目になる。これで概ね3年周期で交代する流れができた。
鈴木氏は、老健局老人保健課長と保険局医療課長を務め、12年度の同時改定を経験。そして17年に医務技監に就いた。迫井氏も老健課長、医療課長を歴任し、18年度の同時改定を担った。そして、23年に医務技監という、鈴木氏と同様の歩みを進めている。
となると、老健課長を務め、現在は医療課長の職にある眞鍋馨氏は24年度の同時改定を経験し、5年後の29年には「5代目の医務技監」に就いているのだろうか!?
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