コロナ専用病床へのバラマキ政策

日銀通り_2021年3月26日

 コロナ治療で苦闘する病院関係者への遠慮があるからなのか、コロナ専用病床への補助金活用の実態は、今のところほとんど報道されていない。コロナ専用病床には最大で1床当たり1950万円、感染症疑い患者病床でも1床あたり450万円を上限に補助されている。【堤実篤】

 金額の妥当性はともかく、補助金を受け取ってから患者が入院せず、病床が稼働しなければ──?

 この問題はすでに昨年10月に指摘されている。日本病院会の相澤孝夫会長が『文藝春秋11月号』でこう疑問を述べたのである。

 <いまはコロナの患者さんがいなくても、病床を確保するだけで補助金が支払われます。集中治療室(ICU)の場合、一日最大で三十万一千円です。もちろん、大変ありがたいことではあります。ただ、相澤病院でも、人工透析が必要なコロナ患者のために病床を確保してありますが、コロナ感染症患者が極めて少ない地域のためか、まだ一人も入院していません。地域の特性でしょうか、「なにもせずにお金をもらってもいいのかな」と感じることもあります>

 第5波による感染爆発を受けて、補助金を受け取っていながらコロナ患者の受け入れに消極的な病院の存在が、ようやくクローズアップされるようになった。ただ、看護師不足など「正当な理由」を主張されたら、当局は容認せざるを得ないだろう。

 田村憲久厚労相は「補助金返還も含めて対応せざるを得ない」とブラフをかけたが、現下の情勢で「正当な理由」を精査できるとは考えられない。結果として、バラマキ政策に転化したことは否めない。

.

■ 中医協の速記録(非公式)をご希望の方は、こちらのページをご覧ください。

速記録のページへ .

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 和気清麻呂像_2022年9月3日

    外用貼付剤議連

  2. 日比谷公園のはにわ_2021年3月20日

    政争の具「こども庁」

  3. 財務省前_2021年3月23日

    消費税基金

  4. 霞が関1丁目_2023年5月10日

    大幅引き上げ

  5. 平川門_2021年7月20日

    自見氏再選

  6. 厚労省近くのいつもの交差点_2021年8月6日

    費用対効果評価の見直し

  7. 六義園_2022年10月10日

    かかりつけ医の制度整備?

  8. 築地大橋_2022年9月16日

    中医協委員に茂松氏

議事録のページ総合
総会議事録のページ
材料専門部会議事録のページ
■ 議事録のページ【小委・分科会】

第569回中医協総会(2023年12月1日)【速記録】

第569回中医協総会(2023年12月1日)【速記録】

第218回中医協・薬価専門部会(2023年11月29日)【速記録】

第218回中医協・薬価専門部会(2023年11月29日)【速記録】

第125回中医協・材料専門部会(2023年11月29日)【速記録】

第125回中医協・材料専門部会(2023年11月29日)【速記録】
PAGE TOP