財務省の95年入省組

東京駅前_2020年11月5日

 新型コロナウイルスの感染拡大などを受け、複雑化する国の医療関連予算を巡って、財務省の1995年(平成7年)入省同期にあたる2人のキーパーソンがいる。【本根 優】

 1人は大沢元一氏。菅義偉首相が官房長官だった時代から秘書官を務め、菅政権発足では、首相秘書官に引き上げられた。

 大沢氏は民主党政権だった2010年に財務省主計局主査として、診療報酬改定にも携わった経験を持つ。父は元衆院議員で、妻は東大医学部出身の後輩財務官僚だという。大沢氏周辺によると「学術会議問題などで首相に難題を突き付けられ、憔悴しきっている」。

 しかし、首相の威光を笠に着て、医療予算の査定に関与を強める可能性もある。

 もう1人は、開成高時代から秀才と呼ばれ、財務省内でも「10年に1人」と言われる逸材、一松旬氏。かつて奈良県副知事を務めた時代には「地域別診療報酬」の活用を企てたため、医療界では警戒されている人物だ。現在は医療・介護などの予算を担当する主計局主計官(厚生労働係第1担当)に就いている。ちなみに一松氏の兄・収氏は永寿総合病院(東京都台東区)の消化器内科医(部長職)。

 大沢氏と一松氏は出世を巡ってはライバル関係にある。この2人が共鳴し合うのか、反発し合うのか、それによっても医療予算の行方は変化することになる。

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