入院患者への診察が週1回? 「ちょっと不思議、考えにくい」との声も

入院患者への診察が週1回? _20190619入院医療分科会

 大学病院など高度な医療を提供する「特定機能病院」で、医師の診察が週1回以下の病院がある。厚生労働省の調査によると、入院患者2万296人のうち120人(4.0%)と、わずかではあるが存在した。それ以外の病院で、看護師の配置が最も手厚い病院では717人(5.5%)。全体では1,274人(6.3%)だった。この結果について大学病院の医師は「ちょっと不思議、考えにくい」と言う。長期入院の患者が多い慢性期病院の医師も「考えにくい。療養ですら、あり得ない」と同じ感想を漏らした。【新井裕充】

● 登録読者には、独自に作成した中医協の議事録(非公式)をお送りしています。
● ご登録方法など、詳しい案内をご希望の方は、資料請求のページをご覧ください。

資料請求のページへ .

 厚労省は6月19日、中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織である「入院医療等の調査・評価分科会」(分科会長=尾形裕也・九州大学名誉教授)を開き、入院医療に関する調査結果について意見を交わした。

 その中で委員が注目したのは、「医師による診察(処置、判断含む)の頻度」という項目。最も多かったのは「毎日」という回答だが、「週1回以下」という回答もあった。この結果に民間病院の医師は首をかしげ、「主治医はたまにしか診ないが、リハ医が毎日診ているケースもある」と、さまざまな解釈を披露した。

 これに対し、大学病院の院長は「ちょっと不思議、考えにくい」と調査のあり方を疑問視。「データの取り方に何かもっと工夫が必要なのかな」とコメントした。
.
20190619入院医療分科会

「この調査結果のみから何かしらを語るということは難しい」と厚労省の担当者

 この調査は、2018年4月に実施された診療報酬改定の影響を調べたもので、来年度の診療報酬改定などを検討する際の基礎データになる。しかし、複雑で膨大な調査であるため協力する病院は限られており、この調査の限界を指摘する声もある。

 厚労省の担当者は「(病院)団体さんのご協力なども得ながら、もう少し何かしら掘り下げるようなことができるのであれば検討したいと思うが、この調査結果のみから何かしらを語るということは難しい」と明かした。

この日の議論の模様は、次ページを参照 .

固定ページ:

1

2
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 中医協入院分科会_2021年8月27日

    中心静脈栄養の議論

  2. コロナの影響、「切り分けられるのか」

  3. 日比谷公園_20210323

    「慢性期入院医療」の説明

  4. 041_2021年8月6日の入院分科会

    早期のリハ、栄養管理の説明

  5. 神野正博委員(全日本病院協会副会長、恵寿総合病院理事長)_20190703入院分科会

    療養病床から地域包括ケアへの転換、「けしからんとは言ってない」と全日病の神野副会長

  6. 049_2021年8月6日の入院分科会

    短期滞在手術等基本料の説明

  7. 20190905中医協入院分科会3

    「高度な医療」の判断基準をめぐり激論 ── 9月5日の入院分科会

  8. 井原裕宣委員(社会保険診療報酬支払基金医科専門役)_20190905中医協入院分科会

    「重症度、医療・看護必要度」の分析結果について議論 ── 9月5日の入院分科会

議事録のページ総合
総会議事録のページ
材料専門部会議事録のページ
■ 議事録のページ【小委・分科会】

第526回中医協総会(2022年8月3日)【速記録】

第526回中医協総会(2022年8月3日)【速記録】

第212回中医協・基本問題小委員会(2022年7月27日)【速記録】

第212回中医協・基本問題小委員会(2022年7月27日)【速記録】

第187回中医協・薬価専門部会(2022年7月20日)【速記録】

第187回中医協・薬価専門部会(2022年7月20日)【速記録】
PAGE TOP