「選挙に弱い」大臣

日比谷公園_2021年10月8日

 「政策には強いんだが、選挙に弱いんだ」。岸田政権で厚生労働相に就任した後藤茂之氏を、ある自民党の先輩議員はそう評する。【本根優】

 元大蔵官僚で政策通。特に税制に強く、党税制調査会に9人しかいない「インナー」(幹部)メンバーにもなっている。新政権発足前までは、党新型コロナウイルス感染症対策本部座長を務めてきた。過去には、党厚労部会長、党社会保障制度調査会事務局長、同調査会介護委員長などを経験している。

 数年前から「次の厚労相候補」に名が挙げられてきたため、現役・OB含めて財務官僚を重用する岸田政権での後藤氏起用は、永田町では「順当」と受け止められている。

 だが、その後藤氏にとって、ネックなのが、冒頭のように選挙に弱いことだ。

 後藤氏が大臣として、7回目の当選を目指す長野4区で、野党は立憲民主党が候補者を見送り、日本共産党の新人に一本化される方向。コロナ禍にあって、重要ポストを担う「現職官僚」対「野党共闘候補」の構図で、全国的にも耳目を集めそうな情勢だ。

 厚労族のベテラン議員は「政策立案能力、事務能力の高さは申し分ないが、器用貧乏のようなところがある。あとは、声が大きくてひそひそ話ができない」と評する。

 野党陣営は「後藤氏は自民党のコロナ対策の中心の人」と位置付け、これまでの政府・与党のコロナ対策の不手際を並べながら攻勢を掛ける構えだ。

 17年の前回衆院選で、公明推薦も得た後藤氏の得票率は約46%だったのに対し、野党候補2人の票を合計すると約54%となり、後藤氏を上回る。

 大臣就任を追い風に、選挙に勝利し、後藤氏はトレードマークのスマイルを、支援者の前で見せることができるだろうか。
.

■ 中医協の速記録(非公式)をご希望の方は、こちらのページをご覧ください。

速記録のページへ .

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 「特別の料金」

    「特別の料金」

  2. 公明党の連立離脱と高市執行部の布陣

    公明党の連立離脱と高市執行部の布陣

  3. 深夜の厚労省前_2022年6月24日

    厚労省人事のツボ

  4. 参院選大敗の余波

    参院選大敗の余波

  5. 存在感示した2人

    存在感示した2人

  6. 城守氏の存在感

    城守氏の存在感

  7. 中道・大物幹部も厚労系も落選

    中道・大物幹部も厚労系も落選

  8. 和田倉噴水公園前_2020年8月30日

    次の事務次官は!?

議事録のページ総合
総会議事録のページ
材料専門部会議事録のページ
■ 議事録のページ【小委・分科会】

第659回中医協総会(2026年10月7日)【速記録】

第659回中医協総会(2026年10月7日)【速記録】

第249回中医協・薬価専門部会(2026年10月7日)【速記録】

第249回中医協・薬価専門部会(2026年10月7日)【速記録】

第80回中医協・費用対効果部会(2026年9月30日)【速記録】

第80回中医協・費用対効果部会(2026年9月30日)【速記録】
PAGE TOP