令和2(2020)年度改定の「個別改定項目」(いわゆる短冊)について2回目の審議となった1月31日の中医協総会では、「機能強化加算の見直し」(P64)をめぐる舌戦に約40分間を費やした。以前は、診療側委員が「〇点とありますが、これは引上げでしょうかね?」などと笑いを誘う場面もあったのだが。(新井裕充)
厚生労働省は1月29日(水)の中医協総会で短冊の議論をスタートさせた。29日は、Ⅰ~Ⅳのうち、ⅠとⅢについて審議。看護必要度の基準などを公益裁定で決着させて閉会した。
続く31日(金)は、ⅡとⅣについて審議した。短冊の内容は29日と同じ。厚労省の担当者が約1時間にわたってⅡとⅣの項目を説明したあと、約10分間の休憩をはさんで質疑に入った。
説明の内容が気になると思うが、資料どおりである。各項目のタイトルと「具体的な内容」の部分をはしょりながら説明したが、大量なので1時間かかったという感じ。
質疑の前半は、もう何度もやっている「機能強化加算」に関する議論。これが延々と続いてしまって、本当にまいってしまった。せっかく「個別」の改定項目が出たのに、もったいない。「もう、その話はいいから」と思った人も少なくないだろう。
ということで、グダグダに付き合いたくない人は、以下のPDFの174ページからご覧いただきたい。
ちなみに、2月5日(水)は短冊3回目となっているが、資料は同じで議論はなし。超音波検査の所見の記録について31日の会合で専門委員から指摘があったので、これに答えただけで終わった。
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