ジグゾーパズルって、はめている過程は面白いけれど、最終形が見えてきたら楽しみは減りますよね。まだ楽しめそう? 【新井裕充】
1.総 会(10:00~10:12)
「これまでの議論の整理」がまとまりました。前回の2022年度改定時と同様、年明けの2回で決着したのは予想通り。でも、まさか12分で閉会しちゃうとは思いませんでした。
【議 題】
① これまでの議論の整理(案)について
② 令和6年度診療報酬改定について(諮問)
③ その他(令和6年度診療報酬改定に関するパブリックコメントの実施について)
今回の内容は次のとおり。
【今回の内容】
① 議論の整理(案)の加筆、修正点について
② 令和6年度改定に関する諮問書について
③ 意見の募集期間、提出方法等について
議論の整理(案)が出たのは前回。2日前の1月10日(水)です。
改定の目玉である「重点課題」のトップが「調整中」になっていました。
10日の総会では、賃上げ対応(評価項目)と入院医療(適正化項目)を中心に議論。そして今回、12日(金)の総会で、大きなピースがはめ込まれました。
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しかし、まだわかりません。次に何が出てくるのでしょうか。ふと思い起こせば10年前、「地域包括ケア病棟入院料」がバーンと出たのが短冊1回目の時でした。
最終決戦はやはり短冊論議でしょうか。公聴会後に3回、そして答申というのが前回改定時のスケジュールです。
今改定では19日(金)に公聴会ですから、24日(水)、26日(金)、31日(水)で3回。金曜日(2月2日)は前回のように飛ばして、2月7日(水)に答申だろうと思います。(ハズレたらごめんなさい)
今回の総会が10分程度で終わったのは、短冊勝負と考えているからでしょうか。支払側は「方向性が決まったわけではない」とした上で、「今後は短冊に基づいてしっかり議論させていただきたい」と述べただけ。診療側も「今後、短冊のところで議論したい」と短いコメントでした。
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ところで、1月10日の総会で患者代表から要望が出ましたが、12日の総会で却下されました。厚労省は同日からパブリックコメント(意見募集)を開始。19日の公聴会で「国民の声」を聴く予定です。(でも、今さら変えないか・・・)
完成形はすでにあるのでしょうし、ピースも揃っているのでしょう。でも、私たちにはまだ見せてくれません。「だから面白いんじゃないの」という見方もできるかも?
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下記のファイルは、2024年1月12日(金)に都内で開催され、YouTube でライブ配信された第578回中央社会保険医療協議会(中医協)総会の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
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