令和6年度薬価制度改革の骨子(たたき台)が示されました。修文などを求める意見はなく、2日後の金曜日にセットされていた同部会は中止となりました。
1.合同部会(8:30~8:46)
2.総 会(8:50~9:29)
<レケンビ関連を審議して中断>
3.薬価部会(9:50~10:31)
4.費用対効果(10:35~10:56)
5.総 会(11:10~11:47)
この日のメインはレケンビの審議です。費用対効果案、薬価収載などを決めた後、総会は一時中断。20分ほど間を置いて薬価部会に入りました。
11月29日に論点整理(案)、続いて12月6日に業界ヒアリングを実施。そして今回、骨子(たたき台)が示され、特に異論なく了承されたように思います。ようやくゴールが見えてきました。
資料は2種類。1つは骨子(たたき台)の本文。もう1つは関連資料です。
本文(薬-1)の説明では、「論点整理のとおりです」と簡潔にポイントのみ指摘。関連資料(薬-2=横置きのパワポ資料)の説明では、後発品の企業指標や不採算品再算定を中心に時間をかけて説明しました。
厚労省の担当者は説明の最後にこう述べました。
〇厚労省保険局医療課・安川孝志薬剤管理官
(前略)資料の説明は以上となりますが、本日はこの骨子のたたき台でまとめている内容と、この後発品の企業評価や不採算品再算定のように追加で議論をしていただく必要があるものがあるので、ちょっと資料が大部になってしまっておりますが、それぞれの資料について、ご意見をいただきまして、本日の議論を踏まえて、最終的には令和6年度の薬価制度改革の骨子案をまとめていきたいと考えているところでございます。説明は以上です。
質疑では、診療側・支払側がそれぞれ意見を述べた後、最後に専門委員が発言。「現下の課題であるドラッグラグ・ロスの解消と後発品を中心とした安定供給の確保に向けた活動を力強く後押しするもの」と評価しました。
その上で、企業指標について「そもそも適切なのかどうかという検討も必要」と指摘したほか、早期導入に関する評価について「企業の努力だけで対応が困難な状況も生まれる」などの課題を挙げました。
下記のファイルは、2023年12月13日(水)に都内で開催され、YouTubeでライブ配信された第220回中央社会保険医療協議会(中医協)薬価専門部会の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
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