調剤、在宅、認知症対応です。議論があったのは敷地内薬局、身体拘束、認知症の研修あたり。発言が長かったのは日本薬剤師会の森昌平副会長と支払側委員です。
1.材料部会(8:30~9:36)
2.薬価部会(9:41~10:20)
3.基本小委(10:23~10:33)
4.総 会(10:43~12:42)
材料部会はヒアリング、薬価部会は論点整理案の提示。小委は医療技術の評価案の報告で、これは続く総会で承認されました。
【議 題】
1.診療報酬基本問題小委員会からの報告について
2.調剤(その3)について
3.在宅(その5)について
4.個別事項(その8)について
5.その他
資料を踏まえて議題を書き換えると、次のとおり。
【今回の内容】
1.医療技術の評価、進め方(案)
2.薬局の体制評価(敷地内薬局など)
3.在宅で薬剤師が行う訪問薬剤管理指導など
4.認知症対応、身体拘束の禁止など
5.実調の追加資料について
この中で、最も時間が割かれたのは議題2です。どんな薬局を目指しているのか、厚労省担当者の説明がわかりやすいです。
質疑では、公益委員の素朴な疑問に診療側委員が答える場面がありました。シンポジウムのようで良かったです。こんな議論がありました。
続いて、議題3の「在宅(その5)」は薬剤師が在宅で行う訪問薬剤管理指導関連です。こういう内容。
薬局に点数を付けようとすると、日本医師会が必ず邪魔するのはいつもどおりです。こんな感じ。
調剤(その3)の説明で、これからの薬局の姿はなんとなく理解できたのですが、在宅(その5)を聞いたら、よくわからなくなりました。
理想の薬局は、会社帰りのOLさんが処方箋がなくても気軽に立ち寄れて健康相談もできて、認知症のお年寄りにもしっかり対応できて、しかも在宅患者の訪問も積極的にやって24時間フル稼働? 一方、敷地内薬局について「高度な薬学管理はしているが、かかりつけ機能がない」と言いますが、病院薬剤師を充実させて、かかりつけ機能を持てるように育てるという発想はないんでしょうか。敷地内薬局は本当にお嫌いのようですが、大手チェーンを叩くために報酬を下げたら患者の負担が減って、しかも近くて便利なので、さらに増殖したというのは政策ミスでは? 今度はたまらず「グループ」を丸ごと叩こうという作戦ですが、業界ヒアリングをやらずに欠席裁判で大丈夫なんでしょうか。訴訟問題に発展しないように、うまく要件を設定する必要がありますね。
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下記のファイルは、2023年11月29日(水)に都内で開催され、YouTube でライブ配信された第568回中央社会保険医療協議会(中医協)総会の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
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