第1回中医協・合同部会(2023年10月18日)【速記録】


2023年10月18日の合同部会

 約1時間半の総会に続いて、第1回の合同部会が開かれました。レカネマブの薬価収載とその後の対応に向けた費用対効果部会と薬価部会の合同会議です。

 1.総会(9:00~10:23)
 2.合同部会(10:31~11:13)
 3.薬価専門部会(11:20~11:46)

 合同部会の正式名称は「費用対効果評価専門部会・薬価専門部会合同部会」です。材料部会も含めた3つの合同部会は過去に開催されていますが、費用対効果と薬価の合同部会は初めてです。

 厚労省のホームページによると、3つの合同部会(費用対効果評価専門部会・薬価専門部会・保険医療材料専門部会合同部会)は2017年10月から19年3月まで19回開かれています。

 今回の合同部会も同じぐらい続くのでしょうか。主な論点は介護費用の取扱いです。認知症の新薬によって介護の負担や費用などが軽減した場合、「費用対効果評価が優れている」として価格引上げの要素となるのかが焦点ですが、「それは難しいよね」という答えがすでにあるのかもしれません。

 この日の会合では、これまでの意見や対応案などが示された後、介護費用の取扱いについて研究班代表が海外の状況や今後の課題などを報告。さらに検討を続けることを確認して閉会しました。

 1.資料「薬費-1」の説明(薬剤管理官)(10:34~10:39)
 2.資料「薬費-2」の説明(医療技術評価推進室長)(10:39~10:43)
 3.資料「薬費-3」の説明(研究班代表)(10:43~10:53)
 4.介護費用の取扱いの論点提示(医療技術評価推進室長)(10:53~10:55)
 5.質疑応答(10:55~11:12)

 最終的にどこで取りまとめるのか。次のような質疑応答がありました。

〇安川文朗部会長(京都女子大学データサイエンス学部教授)
 ただいまより、第1回中央社会保険医療協議会 薬価専門部会・費用対効果評価専門部会の合同部会を開催いたします。
 今回は「高額医薬品(認知症薬)に対する対応について」を議題といたしますが、本議題につきましては、先週の薬価専門部会および費用対効果評価専門部会において、両部会で相互に検討状況を共有しながら議論するため、次回は合同部会として開催することとされたことを受け、合同部会として開催するものでございます。本合同部会の議事の進行については、薬価専門部会の部会長であります私、安川が務めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 (中略)
〇松本真人委員(健康保険組合連合会理事)
 (前略)まず冒頭にですね、この専門部会の位置づけをちょっと確認させていただきたいと思うんですが。最初に安川部会長のほうから情報共有化というお言葉があったかと思うんですけども。 
 今回、レカネマブを特に念頭に置いてですね、こういったことになってるんですけども、専門部会において、レカネマブに関する大半のことを結論を得るというかたちになるのか。あるいは、情報共有化を図った上で、各々の部会で持ち帰って、各々のカテゴライズを決めるというステップになるのか。ちょっとその辺を明確化した上でですね、議論に入っていただきたい。ちょっとこれ、前回、主張すればよかったんですが、ちょっとお願いでございます。次に、資料に関するコメントでございます。
 (中略)
〇厚労省保険局医療課・安川孝志薬剤管理官
 合同部会の位置づけというか、そういったところの観点のご質問をいただきましたので、ご回答いたします。今回、合同部会の形式を取ったのは、前回のところでもご紹介しましたけれども、本体そのものは薬価収載の観点での議論というところが前提にはありましたけれども、実際のデータの取扱いとか、そういったところの観点は費用対効果評価の議論というところも含めてですね、総合的に見ていく必要があるというところがございましたので、「それぞれ部会」というよりかは、まとめて双方の議論を見ながら考えていくというところがよかろうというところでですね、こういったかたちで提案をさせていただきました。
 今回、こういうふうに開催をし、次回以降もこういったかたちでの話になろうかと、進め方になろうかと思いますけども、最終的には、それぞれの部会としての薬価の考え方、あるいは費用対効果評価の考え方というところの考え方はまとめていく必要があろうかと思います。最終的に、それを総会に報告をして了承いただくということが出てくるので、かたちとしては、それぞれ部会としての各々の部会の所掌範囲の中での判断ということが必要になってきます。
 ただ、そこを、個別の部会に改めて開催をしてまとめていくというのか、あるいは、この合同部会が今、開催し始めたので、その中でまとめていくかってところは、たぶん効率性を考えていくと、結果的には、この合同部会の中で、この薬に対しての取扱いをまとめるんであれば、そういったような、前回の感染症治療薬のようなかたちで、まとめていくことになろうかと思っております。いずれにしても、そういったところを含めると合同部会で議論を進めていくことが適当ではないかと思っているところでございます。以上です。

 今後のスケジュールはこのようになっています。

議論の進め方

2023年10月18日(水)に都内で開催され、YouTubeでライブ配信された中医協・合同部会(第1回)の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。

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