第553回中医協総会(2023年8月30日)【速記録】


2023年8月30日の総会

 材料、薬価、総会の3階建てですが、2時間半ほどで閉会しました。今回のメインは材料部会の業界ヒアリングで、これが約1時間半。薬価専門部会でやや駆け足になり、総会は20分で終了しました。

 1.材料専門部会(9:33~10:57)
    <休憩 10:57~11:05>
 2.薬価専門部会(11:05~11:34)
 3.総会(11:39~11:59)

 総会の議題はDPC病院の退出と中間整理です。

【議題】
 1.DPC対象病院の退出に係る報告について
 2.令和6年度診療報酬改定に向けたこれまでの議論について

 議題2は恒例の中間整理ですが、「これまでの議論」としています。先週24日に厚労省ホームページに一時アップされた議題は「令和6年度診療報酬改定に係る議論の中間とりまとめについて」でした。

0830総会

 この議題は25日に削除され、総会前日の29日夜にアップされた議題では「令和6年度診療報酬改定に向けたこれまでの議論について」としています。

 なお、前回改定時(2021年9月15日)は「令和4年度診療報酬改定に係る議論の中間とりまとめについて」という議題。資料のタイトルは「令和4年度診療報酬改定に向けた議論(次期改定の論点等)の概要」でした。

 前回改定時の質疑では両側の発言がなく、資料説明も含めて数分で終了しましたが、今回は支払側のみ発言し、診療側からの意見はありませんでした。支払側の発言は下記をご覧ください。

〇小塩隆士会長(一橋大学経済研究所教授)
 続きまして、「令和6年度診療報酬改定に係る議論の中間とりまとめについて」を議題といたします。本件は報告事項です。事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
〇厚労省保険局医療課・眞鍋馨課長
 はい。「令和6年度診療報酬改定に向けたこれまでの議論」につきまして、資料「総-2」を用いまして、ご説明をさせていただきたいと思います。 (中略)
 最後に44ページ。「了解された事項」というふうに書かせていただいてございます。「令和6年度診療報酬改定施行時期の後ろ倒しについて」ということでございます。そこの2つ目の丸にございますけれども、 
 「中医協総会においては、令和5年4月および8月に議論を行い、令和6年度診療報酬改定より、薬価改定については令和6年4月1日に施行し、薬価改定以外の改定事項については、令和6年6月1日に施行することを事務局が提案し、了解された」となります。
 ページを戻って恐縮でございますけれども、3ページに、この際、さまざまなご意見をいただいておりまして、3ページの下から3つ目の丸でございますが、「従来からの改定年の4月から新しいルールに変わるといったイメージが強いため」、今回の後ろ倒しが「医療機関・薬局に具体的にどのようなメリットがあるのか、ひいては患者にどのように還元されるのかを明確化し、丁寧かつ早期に周知していただきたい」といったご意見もあったところでございます。事務局からの説明は以上でございます。
〇小塩隆士会長(一橋大学経済研究所教授)
 これから皆さんにご意見、ご質問を伺うんですけど、その前にちょっと訂正がございます。現在のこの議題でございますが、正しくは、議事次第にございますように、令和6年度診療報酬改定に向けたこれまでの議題(ママ)について、でございます。先ほど、不正確なことを申し上げましたので訂正させていただきます。それでは、ただいまの説明につきまして、質問、ご質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。
 よろしいでしょうか? (診療側を見るが、挙手なし)
 はい。松本委員、お願いいたします。
〇松本真人委員(健康保険組合連合会理事)
 はい。どうもご説明ありがとうございました。令和6年度の診療報酬改定に向けて、これまでの議論について、非常にわかりやすく整理いただきまして、どうもありがとうございます。 
 今後、検証調査の結果がこれから出てくるもの、あるいは分科会等で議論が進められているテーマもありますので、これまで議論していない事項も含めて、次回以降、議論を深めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。私からは以上でございます。
〇小塩隆士会長(一橋大学経済研究所教授)
 ありがとうございます。続きまして佐保委員、お願いいたします。
〇佐保昌一委員(日本労働組合総連合会総合政策推進局長)
 はい、ありがとうございます。令和6年度診療報酬改定に向けて2点、意見を申し上げます。1点目ですが、今回の資料記載にはありませんが、前回の令和4年度診療報酬改定時の答申書附帯意見では、明細書の無料発行について、「患者への情報提供の促進、医療の透明化の観点から、更なる促進の取組について引き続き検討すること」とされました。
 この附帯意見を踏まえ、令和6年度診療報酬改定の議論においても、安心・信頼(ママ)で、患者本位の医療の確立に向けて、明細書の無料発行の取組がさらに促進されるよう、検討を進めていただくよう、くれぐれもお願いいたします。
 2点目。また、医療DXに関して、「議論の概要」では、国民・患者へのメリットにも触れられています。この点について、この間、支払側委員から発言したとおり、患者が自身の医療情報にアクセスできるようになることや、電子カルテの保管期限の延長といった点などについても、引き続き検討をお願いいたします。私からは以上です。
〇小塩隆士会長(一橋大学経済研究所教授)
 ありがとうございました。それでは、続きまして安藤委員、お願いいたします。
〇安藤伸樹委員(全国健康保険協会理事長)
 はい、ありがとうございます。私からも、「令和6年度診療報酬改定に係る議論の中間とりまとめ」について、意見を述べさせていただきます。 
 人口構造等の変化などによりまして、今後ますます厳しくなる状況の中で、質の高い医療提供体制を維持しつつ、医療保険制度の安定性・持続性を維持していくことは極めて重要であるというふうに考えております。
 秋以降の更なる議論において、本概要にまとめられた論点や意見を踏まえつつ、令和6年度の診療報酬改定に向けて、国民が質の高い医療を受けられる機会を確保しつつ、保険制度の維持に向け、効率化・適正化を通じた各種取組を進めていくことができるよう、事務局におかれましては、引き続き議論の土台となりますデータの提供やスケジュール調整等をよろしくお願いいたします。以上でございます。
〇小塩隆士会長(一橋大学経済研究所教授)
 ありがとうございました。ほかに、ご質問等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。はい。それでは、ほかにご質問等ないようですので本件に係る質疑はこのあたりとしたいと思います。
 本日の議題は以上です。次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたします。それでは、本日の総会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。

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2023年8月30日(水)に都内で開催され、YouTube でライブ配信された中医協総会(第553回)の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。

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