第204回中医協・薬価専門部会(2023年7月12日)【速記録】


2023年7月12日の薬価専門部会

2023年7月12日(水)に都内で開催され、YouTubeでライブ配信された中医協・薬価専門部会(第204回)の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。

 この日の中医協は3階建てです。①費用対効果、②薬価、③総会の3つです。

 1.費用対効果部会(9:00~9:34)
 2.薬価専門部会(9:36~10:14)
    <休憩 10:14~10:25>
 3.総会(10:25~12:18)

 費用対効果部会は、前回4月の会合でスケジュール提示、今回は専門組織の意見書が出て、次回は業界ヒアリングの予定です。

 費用対効果部会では、価格調整の範囲拡大をめぐり議論がありました。日医も支払側(健保連)も拡大を求めましたが、その範囲にはズレがありそうです。また、診療側から範囲拡大に伴う開示度の低下を懸念する意見がありました。

 続く薬価専門部会では、先週5日の業界ヒアリングを踏まえ、各論の検討に入りました。今回は「新薬(その1)」で、新薬創出等加算に関する説明が丁寧だったように思います。

 業界が使用した「薬価維持制度」という言葉が資料に登場し、薬価が維持されていない品目などにスポットを当てていました。見直しに向けた薬剤管理官の意気込みを感じましたが、支払側の松本真人委員(健保連)の第一声は次のような内容でした。

〇松本真人委員(健康保険組合連合会理事)
 3ページに、改定に向けたスケジュールが示されておりますけども、このスケジュールを拝見する限りでは、今回、薬価制度の抜本的な見直しを行うには少し時間的には足りないというふうに感じておりますので、今回の薬価制度改革は、「現行制度を前提とした上で、どのようなことができるか」というのは、議論すべきだというふうに考えております。その前提で、59ページの論点に沿ってコメントいたします。(後略)

 松本委員は閉会間際に再び発言。「先ほどちょっと言い忘れましたけども、事務局にお願いが1点ございます」と切り出し、仕切価に関するデータを次のように求めました。

 45ページに仕切価の変化っていうものがございましたけども、令和5年度のですね、薬価改定の折に、不採算品の再算定というのを行いましたけども、この再算定をした品目のですね、仕切価がどういうふうに変動したかというのを、こういう形で絞ってですね、次回以降、データとして提示いただければということを要望したいと思います。

45-2_仕切価2【薬-1】令和6年度薬価改定について_2023年7月12日の薬価専門部会

 閉会後の記者ブリーフィングで「仕切り価低下のデータを出した狙いが分からなかった」との質問があり、厚労省の担当者は次のように答えました。

 「企業からは非常に薬価を維持してほしいという要望がある中で、実態としてはメーカーのほうでも仕切価を下げる動きがあるということで、その現状を理解してもらうという意図で出したものでございます。それ以上でもそれ以下でもないということです」

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