長かった、多かったという印象です。この日の中医協は3階建てで約3時間。①費用対効果、②薬価、③総会の3つです。
1.費用対効果部会(9:00~9:34)
2.薬価専門部会(9:36~10:14)
<休憩 10:14~10:25>
3.総会(10:25~12:18)
費用対効果部会は、前回4月の会合でスケジュール提示。今回は専門組織の意見書が出て、次回は業界ヒアリングの予定です。この日の部会では、価格調整の範囲について日医も健保連も拡大を求めましたが、その範囲は違うように思いました。
続く薬価専門部会では、先週5日の業界ヒアリングを踏まえ、各論の検討に入りました。今回は「新薬(その1)」で、新薬創出等加算に関する説明が丁寧でした。薬価が維持されない仕組みについて厚労省の担当者も問題意識を持っていると感じました。
約10分間の休憩をはさんで総会に入りました。主な議題は在宅と歯科。この資料が大量でした。
【議題】
1.費用対効果評価の結果を踏まえた材料価格の見直しについて
2.在宅について(その1)
3.歯科医療について(その1)
在宅の資料は表紙を含めて166ページ。このような項目です。
1.在宅医療を取りまく状況について
2.地域包括ケアシステムにおける在宅医療について
3.訪問診療・往診等について
4.訪問看護について
5.歯科訪問診療について
6.訪問薬剤管理について
7.訪問栄養食事指導について
閉会後の記者ブリーフィングで、厚労省の担当者は次のように振り返りました。
〇厚労省保険局医療課・加藤琢真課長補佐
(前略)それでは「総-2」の「在宅」ということで、こちらは令和6年の診療報酬改定に向けたご議論の一環でございます。(6月21日に)「外来」、(7月5日に)「入院」ということで、ここまでご議論してきたものの「在宅」ということでございまして、例年、在宅に関しては、訪問診療、訪問看護、歯科、訪問薬剤ということで分けて資料をお出ししておりましたが、今回は共通したバックグラウンドに関しては横串を刺してご説明させていただいたあと、それぞれの今のサービスについて概況をお示しさせていただきました。
あと、今回の特徴としては栄養食事指導ということで、項目を1つ立てているのが特徴かというふうに思っております。
いろいろとご意見いただきましたけど、全般的には、ちょっと往診が全体的に伸びていて、そういったものに関しては日常の訪問診療ができる体制の中で実施されるべきではないかというような、そのようなご意見が多数ございましたし、そういった訪問診療を提供しているのもさまざまな類型があるのじゃないかということで、ご意見いただいております。
あとは、在宅がん医療総合診療料。地域差などですね。そういったところの指摘もございました。幅広くご議論いただいたというふうに思っております。何かご質問あれば、お願いいたします。(後略)
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