第68回中医協・改定結果検証部会(2023年6月21日)【速記録】


2023年6月21日の中医協検証部会

 2023年6月21日(水)に都内で開催され、YouTube でライブ配信された中医協・改定結果検証部会(第68回)の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
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 約3カ月ぶりの開催です。令和5年度調査に使用する「調査票」の原案が示されました。

★【縮小版】【検-1】令和4年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の実施について(案)_2022年6月15日の総会_ページ_01
 
 令和4年度改定の影響を調査する「検証調査」は8項目あり、令和4年度と5年度の2カ年調査です。
このうち「令和4年度調査」は3月22日に結果が報告されました。残る「令和5年度調査」は今年7~9月にかけて実施されます。その「調査票」の原案がこの日の検証部会で正式にまとまり、続く総会でも承認されました。

 例年のケースであれば、調査票案に絞った審議ですが、今回は(7)の一部について先行調査した結果が出ました。厚労省の担当者は「プレ調査」と呼んでいます。この調査は、マイナンバーカードの保険証利用に関連する意識調査です。昨年12月、マイナ保険証の利用を促進するため、「紙の保険証」との間に点数格差を付ける見直しを実施しました。「マイナ保険証を持たない患者へのペナルティ」との批判もあり、この問題はテレビや新聞でも大きく報道されました。
 12月21日(水)に諮問、23日(金)に答申というスピード決着でした。12月21日の総会では支払側から強い反発がありましたが、「早急に患者・国民の声を丁寧かつ幅広に聴き」「十分に調査・検証」という附帯意見を入れることで決着しました。この「早急に」との要望に応える形で、7月の本調査の実施に先立ち、「プレ調査」を実施して今回の部会に示した形です。

 この日、新たに公益委員に就任した本田文子委員(一橋大大学院教授)は初めての出席となる同部会で、“正論”を述べましたが、厚労省の担当者は上手にかわしました。詳しくは速記録のP56~57をご覧ください。

 同じく初参加の安川文朗委員(京都女子大教授)も“正論”を述べました。安川委員は「今後の調査について意見を求められたときに、どうしようかな、言おうかなって、ちょっと悩んで言わなかったんですけども」と前置きした上で、次のように述べました。

 「今般、いろいろと国民の、このマイナンバーカードと受診の関係に関する不安感っていうのが大きいということを考えると、メリットを取り上げることだけではなくて、どうしてメリットを感じないのかということについては、もう少し深掘りというのも本当はすべきなのかなあと。それを何らかのかたちで国民に開示するということも必要かなあと、ちょっと感じました」

 これに対し、厚労省の担当者は次のように説明しました。

 「この調査につきましては、あくまで医療情報・システム基盤整備体制充実加算に係る検証調査でございまして、そういう意味では、この加算、要は診療報酬上の加算について問うというものとなってございます。そのために、基本的にはメリットについて設問を設けまして把握をしていく」

 詳しくは速記録のP53~55をご覧ください。

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