総会のみの開催です。新薬の収載と関連事項のほか、定例モノが中心。答申書附帯意見の項目について「主な検討の場」が示されました。 【新井裕充】
久しぶりの開催です。前回(4月24日)は持ち回り開催でしたので、会議形式では4月10日以来、約1カ月ぶりです。
1.総 会(10:30~11:23)
予定より早く、1時間ほどで閉会。審議事項は全て承認されました。委員の発言があったのは、議題①と⑦です。
【議 題】
① 医薬品の新規薬価収載等について
② 最適使用推進ガイドラインについて(報告)
③ 最適使用推進ガイドラインについて
④ 費用対効果評価の結果を踏まえた薬価の見直しについて
⑤ DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について
⑥ 在宅自己注射について
⑦ 答申書附帯意見に関する事項の検討の進め方について
議題①と②は一括審議。新薬収載に関連する項目が多いです。(資料が分散しているので迷子になりそう)
【今回の内容】
① 新薬(18成分22品目)の収載と費用対効果評価の対象品目、イミフィンジの用法用量変化再算定、ユルトミリスHI点滴静注の市場拡大再算定、令和6年度薬価制度改革で評価したイノベーション関連、新薬算定における係数、新医薬品の承認時期、類似薬選定のための薬剤分類(改訂第14版)等について
② ミチーガ皮下注用のGL改訂に伴う留意事項の改正について
③ キイトルーダの簡略版GL、併用薬の規定の見直し
④ ソーティクツの費用対効果評価結果に基づく価格調整について
⑤ 令和8年度改定までの間、出来高算定する新薬等について
⑥ ベドリズマブ、ミリキズマブの追加(案)について
⑦ 附帯意見28項目の「主な検討の場」について
議題①の中で、薬価収載の機会を現行の年4回から7回に増やす方針が伝えられました。質疑で支払側委員は、これにあわせて薬価見直しの機会も増やすべきと主張。厚労省の担当者は「今後の検討課題」と述べるにとどまりました。
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議題⑦では、賃上げの検証について意見がありました。救急医など急性期病院の若手医師に「確実に行き届いたのか」という点に注目しているようです。
オンライン参加での発言。Zoomの背景が動いていましたが、まさか新幹線に乗車中とは思いませんでした。
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下記のファイルは、2024年5月15日(水)に開催され、YouTube でライブ配信された第589回中央社会保険医療協議会(中医協)総会の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
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