医療DX、小児・周産期、リハ・栄養・口腔、薬剤自己負担、実調の見解など盛りだくさんです。薬価調査の結果も出ました。
〇 総 会(8:31~12:36)
総会のみ約4時間の開催です。議題3(小児・周産期)を終えた10時19分から10分程度の休憩を挟み、後半は議題4~6です。
【議 題】
1.薬価調査、特定保険医療材料価格調査の結果速報について
2.医療DX(その3)について
3.個別事項(その9)について
<休 憩>
4.個別事項(その10)について
5.長期収載品(その2)について
6.医療経済実態調査の結果に対する見解について
資料を踏まえて議題の一部を書き換えると、次のような内容です。
【今回の内容】
1.薬価調査、特定保険医療材料価格調査の結果速報
2.情報共有基盤の整備、サイバーセキュリティ、電子処方箋など
3.小児医療、周産期医療
<休 憩>
4.リハビリ、栄養管理、口腔管理
5.保険給付と選定療養の適用場面・対象品目等
6.医療経済実態調査の結果に対する支払側と診療側の見解
この中で、長い時間をかけたのが議題2と4で、それぞれ約1時間。次に長かったのが議題6の実調見解ですが、これは健保連のプレゼンが冗長だっただけで注目すべき中身があるわけではない(と思う)。
医療DXは、「こんな世界を目指したい!」という気持ちは理解できました。こんな内容です。
現場がついていくのはまだ難しい状況なので、診療側が何を言うかは想像できると思います。診療側の意見に続く支払側の発言、それに対する反論あたりが見所でしょうか。支払側の見解はこんな内容。
議題3の小児・周産期は診療報酬上の評価が入るテーマ。診療側に続いて支払側の佐保昌一委員(連合総合政策推進局長)も「小児や周産期医療は充実・強化する観点での検討が必要」と述べました。支払側としても強く反対できない分野ですが・・・。松本発言と診療側の反論はこんな内容。
議題4のリハ・栄養・口腔の質疑では、診療側の林正純委員(日本歯科医師会常務理事)の発言が「丁寧」でした。雰囲気はもうおわかりかと。一方、支払側は松本委員のみ発言。診療側に「現場の実情を教えていただきたい」と意見を求める場面もありました。
議題5「長期収載品(その2)」は、11月29日の医療保険部会資料に追加されたページに注目。P5(保険給付と選定療養の適用場面のイメージ)など新作が入っています。こんな内容。
新薬の価格維持(新薬創出等加算の見直し)などの財源を確保するためとはいえ、これはなかなか厳しい手法。医療保険部会では「患者さんとのトラブルが起こる」との声も出ました。中医協ではどうだったか。こんな感じ。
最後の議題6は健保連の意見陳述がひたすら長かった。この議題だけで約40分。ようやく終わったという感じでした。(疲れた)
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下記のファイルは、2023年12月1日(金)に都内で開催され、YouTube でライブ配信された第569回中央社会保険医療協議会(中医協)総会の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
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