厚労省人事のサプライズ

厚労省人事のサプライズ

 今夏の厚生労働省人事異動で、数少ないサプライズとなったのが、間隆一郎氏が年金局長から保険局長に回ったことだ。当初は、別の人事案が検討されていたものの、最終段階で間氏に決まった。【本根優】

 官邸関係者によると、伊原和人事務次官や迫井正深医務技監といった次官級の続投人事は早々に内定していたものの、厚労省人事を巡っては局長ポストの調整で一部混乱が生じたという。

 その大きな要因となったのが6月13日に成立した年金制度改革法になる。政府・与党内でも秋の臨時国会に持ち越す公算が大きいとの見方があった。

 しかし土壇場で、政府・与党が一旦は削除した基礎年金底上げ策が、自民・公明両党と立憲民主党が共同で修正案を出す形で復活。間氏ら事務方がお膳立てをする格好で、成立に漕ぎ着けた。不成立だった場合には、継続性を考慮し間氏を留任させるシナリオが描かれていたものの、成立を受けて、保険局長のポストが舞い込んだ。霞が関・永田町界隈では「間(ハザマ)ジック」と呼ばれる。

 そこには、官邸が別の保険局長案を突っぱねたことが影響した模様だ。裏を返せば、間氏は官邸から一定以上の信頼を得ていることになる。

 保険局マターで言えば、高額療養費制度の見直しで、負担増を目指した政府方針に対し、患者団体が猛反発。石破茂首相が見送り表明に追い込まれるなど、国会運営に悪影響を及ぼしただけでなく、世論の政府批判も高まった。一連の対応で鹿沼均氏は“失点”したことから、保険局長から社会・援護局長という、いわば格下げ人事を食らった。

 長らく事務次官ポストは厚生省出身者が務め、労働省出身者からの起用にも待望論がある。そうしたこととの兼ね合いもあるが、厚生省出身者の主要局長ポストは「90年入省組」が占める。

 間保険局長、鹿沼社会・援護局長、朝川知昭年金局長、辺見聡政策統括官(総合政策担当)が90年入省組になるが、次官レースの先頭は、今回の人事で鹿沼氏から間氏に変わったと言えそうだ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 東京駅前_2020年12月17日

    「中川報道」余波

  2. 2020年末_江戸桜通り

    国会議員の会食

  3. 厚労省前_2020年10月25日

    その後の2人

  4. 和田倉公園前_2021年1月10日

    日医会長はいつ接種!?

  5. 日比谷公園_2021年10月8日

    「選挙に弱い」大臣

  6. 日比谷公園霞門__2023年1月12日

    医療と介護の連携は幻想か

  7. 法務省前_2021年3月26日

    牧原厚労部会長

  8. 日医会長選の動向

    日医会長選の動向

議事録のページ総合
総会議事録のページ
材料専門部会議事録のページ
■ 議事録のページ【小委・分科会】

第654回中医協総会(2026年8月5日)【速記録】

第654回中医協総会(2026年8月5日)【速記録】

第137回中医協・材料部会(2026年7月22日)【速記録】

第137回中医協・材料部会(2026年7月22日)【速記録】

第247回中医協・薬価専門部会(2026年7月8日)【速記録】

第247回中医協・薬価専門部会(2026年7月8日)【速記録】
PAGE TOP