「最適使用推進ガイドラインは、患者にはほとんど知られていない。患者にとって複雑で内容がわかりにくいのが最大の要因。よりわかりやすく、より有用なものにしていくことは考えられないか」──。患者代表の質問に対し、厚労省の担当者は電子化された添付文書などを閲覧できる「添文ナビ」を紹介した上で、「ご指摘を踏まえて何か考えたい」と答えました。 【新井裕充】
総会の開催は約1カ月ぶりです。薬価専門部会は業界ヒアリングです。
1.薬価部会(10:00~11:25)
2.総 会(11:30~11:43)
総会の議題は定例モノを中心に3項目。薬価部会のヒアリングが長引いたこともあり、総会は10分ほどで閉会となりました。
【議 題】
① 医療機器及び臨床検査の保険適用について
② 最適使用推進ガイドラインについて(報告)
③ 先進医療会議からの報告について
審議事項は ① のみ。質疑で発言があったのは ② です。
【今回の内容】
① 令和7年3月1日収載予定の医療機器2製品、同年1月1日収載予定の臨床検査2件を承認。
第598回総会(11月13日)資料の訂正について報告。
② 最適使用推進ガイドラインの改訂等について
・ キイトルーダ点滴静注(根治切除不能な尿路上皮癌、局所進行子宮頸癌)
・ リンヴォック錠(アトピー性皮膚炎に対する小児の用法・用量変更)
・ イミフィンジ点滴静注(進行・再発の子宮体癌)
③ 適応症拡大のため再審議された「PICSI」の評価結果
②の質疑で患者代表は、今回示されたガイドラインについて「特に質問はない」とした上で、「最適使用推進ガイドラインそのものについて発言させていただく」と今後の課題を指摘しました。
最適使用推進ガイドラインの有効性を検証する必要性について、厚労省の担当者は「現時点では、何らかの調査をやっているという計画はない」とした上で、「何かご指摘があれば、また考えさせていただきたい」と述べました。
下記のファイルは、2024年12月11日(水)に開催され、YouTube でライブ配信された第599回中央社会保険医療協議会(中医協)総会の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
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