アルツハイマー病治療薬「レケンビ」と効能・効果などが同様の「ケサンラ」の薬価収載に向け、合同部会が再開しました。論点に示された方向性は了承されましたが、「ARIAの発現がレケンビに比べ多いように感じられる」(日薬)、「安全対策を徹底してほしい」(患者代表)などの意見がありました。 【新井裕充】
1.合同部会(10:00~10:22)
2.総 会(10:30~10:55)
薬価専門部会・費用対効果評価専門部会の合同部会と総会が開かれました。合同部会は、「レケンビ」に対する費用対効果評価(案)をまとめた昨年12月13日以来の開催です。
【議 題】
高額医薬品(認知症薬)に対する対応について
資料は議題と同じタイトルで、表紙を含めて32ページ。論点は22ページに掲載されています。
【資料の構成】
1.薬価算定の課題(P3~14)
2.薬価収載後の価格調整の課題(P15~21)
□ 論点(P22)
□ 参考資料(P23~32)
有害事象の発現状況については、「ARIAと呼ばれるアミロイド関連画像異常として、浮腫や微小出血等が本剤群ではプラセボ群に比較して多く認められている」、「死亡例を含む重篤な事象が一定数、報告されている」との説明がありました。
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質疑で、診療側(日薬)は「ARIAの発現がレケンビに比べ多いように感じられ、特に、E関連は(レケンビ12.6%の)約倍の24%となっている」と指摘。「把握した安全性情報については適切に医療現場にフィードバックしていただく必要がある」と求めました。
厚労省の担当者は「企業に安全対策を徹底するように伝えるとともに、全例調査の結果については医療関係者に伝えるようにしたい」と応じました。
下記のファイルは、2024年10月9日(水)に都内で開催され、YouTubeでライブ配信された第6回中央社会保険医療協議会(中医協)薬価専門部会・費用対効果評価専門部会合同部会の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
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