7月の人事異動で新体制になって初めての中医協で、いきなり諮問・答申です。マイナ保険証の利用促進に関わる加算について、前回7月3日に議論。今回、見直し案が示され、反対意見なく決着しました。 【新井裕充】
1.薬価部会(9:30~10:08)
2.総 会(10:15~12:03)
最初に開かれた薬価部会では、令和7年度の薬価改定に向けた議論をスタート。改定する場合に備えて実施する調査案を了承し、続く総会の議題①で承認されました。
【議 題】
① 薬価専門部会からの報告について
② 臨床検査の保険適用について
③ 長期収載品の処方等又は調剤に係る選定療養について
④ 歯科用貴金属価格の随時改定について
⑤ 医療DXに係る診療報酬上の評価の取扱いについて(諮問)
⑥ 個別改定項目について
⑦ 答申書附帯意見について
⑧ 答申について
質疑で発言があったのは、① ③ のほか、「医療情報取得加算」と「医療DX推進体制整備加算」の見直しに関する ⑥ ⑦ ⑧ です。
【今回の内容】
① 令和6年度薬価調査の概要(案)を承認
② 8月収載予定の臨床検査(E3)1件を承認
③ 長期収載品の選定療養に関する事務連絡の報告
④ 令和6年9月の随時改定の価格案を承認
⑤ 諮問
⑥ 短冊
(休憩 11:01 ~ 11:25)
⑦ 附帯意見
(休憩 11:31 ~ 11:51)
⑧ 答申
最初の議題①では、診療側から「1社流通品に関して、適切な価格形成メカニズムが働いているかどうかに関して分析いただけないか」との要望がありました。
厚労省の担当者は「事務局として、どのようなことが可能なのか、少し整理をしてみたい」と述べました。
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議題③では、「医療上の必要性」の判断について7月12日付けで発出された事務連絡の報告のほか、費用の計算方法の「イメージ」が紹介されました。
質疑では、薬剤師会の委員から「トラブルになってしまうケースが多数発生することが予想されます」「かなり複雑になります」との悲鳴(?)が上がりましたが、反対はせず。
「患者説明用の資料の作成など、なるべく早い時期に対応をお願いしたい」と要望しました。
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議題⑤から⑧は、「医療情報取得加算」と「医療DX推進体制整備加算」です。見直しの考え方は議題⑥で説明しています。
質疑で診療側は、日医・日歯・日薬の3人が発言。支払側は健保連のみでした。
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議題⑦は、附帯意見です。
質疑では、日医と健保連の発言がありました。
休憩を挟んで答申。塩崎彰久政務官があいさつした後、小塩隆士会長が今後の協力を求めて閉会しました。
下記のファイルは、2024年7月17日(水)に開催され、YouTube でライブ配信された第592回中央社会保険医療協議会(中医協)総会の速記録(非公式)です。弊社が独自に作成したものですので、厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
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