2023年３月８日（水）にオンライン開催され、YouTube でライブ配信された
中医協総会（第540回）の速記録（非公式）です。
弊社が独自に作成したものですので、
厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。

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先週と同様、総会のみの開催です。
ゾコーバ錠とコロナ特例の見直しという大モノが２つ、
さらに定例モノがたくさん並び、議題は全部で11項目です。

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【議題】

　１．臨床検査の保険適用について
　２．医薬品の新規薬価収載について
　３．最適使用推進ガイドラインについて
　４．費用対効果評価の結果を踏まえた薬価の見直しについて
　５．公知申請とされた適応外薬の保険適用について
　６．ＤＰＣにおける高額な新規の医薬品等への対応について
　７．在宅自己注射について
　８．先進医療会議からの報告について
　９．患者申出療養評価会議からの報告について
　10．報告事項の取り扱いについて

　　＜休憩＞

　11．新型コロナウイルス感染症の診療報酬上の取扱いについて　
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３時間を超える長丁場となりました。
前半90分は主にゾコーバ錠の薬価収載の議論。
約５分間の休憩を挟んで、後半はコロナ特例の見直しです。

ゾコーバもコロナ特例もいろいろ意見は出たものの了承されました。
いずれも「３月上旬」に方針を示すという期限がありましたので、スケジュール通りです。

コロナ特例の見直しについては、
２日後の金曜日（３月10日）にコロナ対策本部が持ち回りで開催され、
５類移行後の医療提供体制などの方針を決定。

同日、中医協総会も持ち回りで開かれ、
８日の資料では「●点」となっていた部分の点数などが決まりました。

水曜日に方針を示し、金曜日に決めてしまうのは
昨年12月21日（水）の諮問、23日（金）の答申以来です。
「重要な問題は議論させない」という手法は今後も続くのでしょうか。

いつものことですが、結論は先に決まっており、
その資料が10日の大臣会見で出されました。
コロナ対策本部後に開かれた会見です。

■ 加藤大臣会見概要（新型コロナウイルス感染症対策本部後）
　https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00536.html

８日の総会は、10日に最終決定する前の議論ですので、
厚労省担当者の回答も歯切れが悪く、ムニャムニャです。

コロナ特例の見直しについて８日の中医協資料ではわかりにくいと思います。
「完成形」のスライドが上記ページにアップされていますので、
こちらを先にご覧になられることをお勧めいたします。

10日は、大臣会見後に記者ブリーフィング、
その後、予定よりも開始が45分遅れて中医協のブリーフィングとなりました。

まとめますと、今回の８日（水）の速記録は最終決定前の議論で、
10日（金）に持ち回り開催で最終決定です。

■ 中央社会保険医療協議会 総会（第541回）議事次第
　https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00178.html

10日に各委員から出された意見は「採決の結果」という資料です。

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