新年の恒例行事となっている薬業四団体(東京医薬品工業協会、東京薬事協会、東京医薬品卸業協会、東京都家庭薬工業協同組合)の賀詞交歓会が1月6日、東京都港区・芝公園のザ・プリンスパークタワー東京で行われた。ただ、なお続く新型コロナウイルス禍により、異例づくめの開催となった。【本根優】
まず、昼食時に行われるため、通常はビュッフェ形式(立食)で行われる。ところが、コロナ禍を考慮し、飲食の提供は見送られた。
東京医薬品工業協会の宮本昌志会長は「医薬品産業が、国民の生命・健康に貢献する基幹産業として、日本のイノベーションと経済成長を牽引すべく、今年一年が飛躍の年となるよう皆様とともにこの期待に応えていかなければならない」と挨拶。「皆様が相互に交流できる貴重な機会として、3年ぶりに会場での開催を企画した」と語った。
その後、加藤勝信厚生労働相や東京都福祉保健局の中村重信食品医薬品安全担当部長ら来賓の挨拶、薬事功労受賞者(第一三共常勤顧問の中山讓治氏、キッセイ薬品会長兼最高経営責任者の神澤陸雄氏)の紹介・挨拶などが行われ、通例通りに出席者同士の懇談(新年の挨拶、名刺交換)に入った。
ところが、ほとんどの出席者はマスクにスーツ姿。一部、花をつけた厚生労働官僚や、業界で名の知られた業界幹部ら以外は、お互いに名刺交換しようにも、なかなかお目当ての人物がつかまえられない状況が発生した。声を掛けたものの「人違い」といったシーンも散見された。
しかも、行われた時間自体は「昼食時」で変化ない。出席者からは「食事なしでやるなら、お昼ではなく、夕方にでもやってほしい」といった不満の声も聞かれた。果たして、来年24年の新年賀詞交歓会はどのような形式で行われるか?
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