2022年10月26日(水)にオンライン開催され、YouTubeでライブ配信された
中医協・薬価専門部会(第189回)の速記録(非公式)です。
弊社が独自に作成したものですので、
厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。
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この日の中医協は「4階建て」で、午前9時半から3時間以上に及び、
最初に開かれた薬価専門部会のヒアリングが全体の半分を占めました。
薬価専門部会に続いて開かれた調査実施小委のテーマは医療経済実態調査で、
基本問題小委員会は入院外来分科会、技術評価分科会からの報告です。
総会では、臨床検査の保険適用2件を承認したほか、
2つの分科会からの報告があり、10分程度で閉会しました。
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1.薬価専門部会 9:30 ~ 11:12
2.調査実施小委員会 11:18 ~ 12:02
3.基本問題小委員会 12:03 ~ 12:31
4.総会 12:32 ~ 12:44
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薬価専門部会のヒアリングは中間年改定についてです。
業界団体の代表らが厳しい現状を訴え、対象品目の限定などを求めました。
「中間年改定を実施する状況にはない」との主張に対しては、
支払側から「これはもともと大臣合意から発しており、
政府が判断する。中医協の範囲を越えている」との意見がありました。
閉会後の記者ブリーフィングで厚労省の担当者も
「中間年改定の実施を前提とした議論」と述べており、
今後の焦点は対象品目の範囲をどのように設定するかでしょうか。
議論を踏まえ中村洋部会長は
「1号側、2号側の先生方からデータの不足の議論があったので、
ぜひデータを事務局等を通じて提出いただければと思う」とまとめました。
表紙の写真は日薬連の岡田安史会長が診療側の質問に答えている場面です。
このように述べました。
「物価上昇、円安、原材料、それから原薬、エネルギー価格、
輸送コストの上昇などがあることはご理解いただいていると思う。
それ以外のところで細かいご質問があり、
今のところ手元に資料がないのでお答えしづらいが、
私どもが言いたかったのは、こういったものが上昇した場合にどういう対応ができるか。
公定薬価なので価格転嫁ができないことが非常に大きい。
製造に使う各原薬を含めて、そのグレードの資材も全て規定されており、
最終的には厚生労働省の承認が要るところがほかの製造業とは全く違っている。
普通の製造業とは違うということが一番、私たちとしてはお話ししたいところである」
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