第525回中医協総会(2022年7月27日)【速記録】


2022年7月27日の中医協総会

2022年7月27日(水)にオンライン開催され、YouTube でライブ配信された
中医協総会(第525回)の速記録(非公式)です。
弊社が独自に作成したものですので、
厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。

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今回は、看護の処遇改善を中心テーマに、
基本問題小委員会と総会が開かれたという内容です。

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 1.基本問題小委員会 10:30 ~ 10:41
 2.総会 10:43 ~ 11:24
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1時間弱で閉会となりました。
前半が小委、後半が総会という流れです。

その内容は3項目です。
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 ①看護の処遇改善 → 総会の議題1へ
 ②今後のスケジュールなど → 総会の議題3へ
 ③令和4・5年度の調査案 → 総会の議題3へ
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①は総会の議題1へ、
②③は議題3に引き継がれました。

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【総会の議題】

1.診療報酬基本問題小委員会からの報告、処遇改善(その3)について
2.令和4年度診療報酬改定(看護の処遇改善)について(諮問)
3.診療報酬基本問題小委員会からの報告について

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総会のメインは議題1の後段「処遇改善(その3)」です。
資料は「総-1-3」で、最終ページに3つの論点が示されています。

――――――――――――――――――
〇 点数設定のシミュレーション結果を踏まえて、点数設定のあり方について、どのように考えるか。
〇 医療機関の適格性及び、点数設定にあたっての頻度と実績の期間について、どのように考えるか。
〇 処遇改善に係る要件について、介護処遇改善加算における仕組みを参考に、看護職員等処遇改善事業補助金の取扱いも加味して考えることとしてはどうか。その際、どのような点に留意することが必要か。
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1つ目の論点は、入院外来分科会で検討した内容で、
この日の基本問題小委員会でも示されました。
患者負担をどうするかという問題で、

 ・入院料に上乗せる「①-2」か、
 ・外来(初・再診料)からも取るか(③-2)

という論点ですが、入院料に乗せる「①-2」で合意しました。
入院患者の多くは高額療養費を使うのでいいんじゃない、
(=患者負担がそんなに増えないだろう、批判はあまり出ないだろう)
という考え方だと思いますが、支払側から
負担は変わらんでしょ、というような意見が出ました。
松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は
「税金を財源とする補助金と何が違うのかということを改めて考える必要もある」
と指摘しています。(速記録P47参照)

2つ目の論点は、どんな医療機関を対象に、
どの期間の実績で判断するのかという問題です。
対象医療機関については、三次救急など主に高度急性期の大病院。
限定された医療機関という方針は変わっていません。

実績期間などについては、①から⑤のうち、

 ②の3月ごとに直近3月の実績か、
 ③の3月ごとに直近6月の実績

に絞られています。
日本看護協会の専門委員は③を支持しました。

3つ目の論点が今回の一番大きなテーマでしょうか。
具体的な「点数のイメージ」が出てきました。
いつの間に作ったの? というか、
4月ごろの入院外来分科会で議論をスタートした頃には
すでにできていたのでしょうね。ようやく出てきました。

計画書や報告書を作るとか、その保管義務とか、その様式例とか、
すぐに実施できるぐらいまで詳細に書かれていますが、
その中で、私が注目したのは病棟薬剤師です。

処遇改善を措置できる対象者は各病院で柔軟に決めることができるとし、
職種が列挙されているのに、「薬剤師」がありません。
薬剤師は医療関係職種ではないのでしょうか。
列挙されているのは、次のア~テまで幅広いです。
あん摩や柔道整復師も入っています!!

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ア 視能訓練士 イ 言語聴覚士 ウ 義肢装具士 エ 歯科衛生士
オ 歯科技工士 カ 診療放射線技師 キ 臨床検査技師 ク 臨床工学技士
ケ 管理栄養士 コ 栄養士 サ 精神保健福祉士 シ 社会福祉士
ス 介護福祉士 セ 保育士 ソ 救急救命士 タ あん摩マツサージ指圧師、はり師、 
きゆう師 チ 柔道整復師 ツ 公認心理師
―――――――――――――――――――――――

かつて病棟薬剤師の評価を中医協で決めた際、
「薬剤師さんが病棟にいてくれると看護師は助かる」とか、
「医療安全の面でも必要」という理由が挙げられました。

今回の総会では、支払側の2人から「病棟薬剤師も」という声が上がりました。
これはちょっと珍しいですね。

支払側の安藤伸樹委員(全国健康保険協会理事長)は
「先ほど佐保委員のほうからもお話あったんですけれども、
48ページに書いてありますコメディカルの中に、
やはり、今回はぜひ薬剤師さんも入れていただいたほうが
よろしいんじゃないかなというふうに思います。以上です」と述べました。

そこで、小塩隆士会長が
「ほかに1号側、2号側、ご質問、ご意見ございますでしょうか?」
と尋ねました。
表紙の写真はその場面です。

会場での開催でしたら、小塩会長はきっと診療側のほうを見たのでしょうね。
Zoomの画面ではわかりにくいですが、小塩会長が発言を促したのに、
有澤賢二委員(日本薬剤師会常務理事)はそっぽを向きました。
(私の気のせいか?)

診療側から何らの発言もなく、日看協の発言に移りました。

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