2022年６月１日（水）にオンライン開催され、YouTubeでライブ配信された
中医協・基本問題小委員会（第210回）の速記録（非公式）です。
弊社が独自に作成したものですので、
厚生労働省の公式議事録とは異なることにご注意ください。

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この日の中医協は、①小委員会、②総会が開かれました。
小委員会は前回と同様、看護の処遇改善がテーマです。
５月19日の入院外来分科会で出された意見などを尾形裕也分科会長が報告。
それらを踏まえて、委員が意見を述べました。

その中で、支払側の安藤伸樹委員（全国健康保険協会理事長）は
このように述べました。

「やはり、本当にこれだけの膨大なデータを分析して、
そして診療報酬で看護職員の報酬が補助金と同じように、
どうやって診療報酬でできるのかということは
非常に大変な作業であるというふうに思っております。
その意味で、本当に尾形会長をはじめとして
事務局の皆さまには、御礼を申し上げます。
　
そして、１つだけ、その際にですね、
やはり頭の中に入れておいていただきたいというのが、
今回の診療報酬改定で行うということは、
イコール患者の方たちが今後、やはり負担する医療費が増える
ということにつながると思います。
　
ですから、その増えるということに関して、患者の方たちが、皆さまが、
やはり納得がいくような説明が可能なような仕組みというものをやはり、
われわれの、これから中医協の中でつくっていく必要があると思いますので、
その辺の視点もしっかりと入れた上で
今後も検討していただければというふうに思います」

表紙の写真は、「補助金と同じように、どうやって診療報酬でできるのか」
と苦笑している場面です。

かつて、「ドクターフィー」をめぐる議論がありました。
救急現場で疲弊する勤務医の負担を軽減するため、
診療報酬を直接、勤務医に届くようにする制度です。

しかし、「現行の仕組みでは難しい」との声もあり、
最終的には「病院勤務医の負担軽減」という名目で、
急性期の大病院を手厚くする内容で決着しました。

今回の処遇改善措置も結局のところ、
急性期の大病院をさらに手厚くする内容で決着するのでしょうか。
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