診療報酬改定の答申が2月上旬にあり、関連する通知や事務連絡の官報告示は3月上旬。そして、日本医師会の臨時代議員会が3月下旬に行われる。さらに6月下旬に、定例代議員会があり、その場で日医会長が決まる。【本根優】
そうした一連の流れを、2年置きにたどる。しかし、新型コロナウイルス禍で、20年、21年の日医臨時代議員会の開催は見送られてきた。今年は対面での開催可能性を、日医執行部が模索したものの、コロナ陽性者数の高止まり傾向などを鑑みて断念。47都道府県医師会をつないだ「テレビ会議システム」を活用して、3月27日に3年ぶりに開催することが決まった。
各ブロックの代表質問や中川俊男会長の挨拶への回答に関しては、対面時の開催と同様に、当日の日程の中で行われるという。
この時期のブロック代表質問のテーマで、全国の医師会がどんなことに興味、関心を持っているかがわかる。調整段階の質問テーマから、質問内容のキーワードを抜き出してみる。
コロナというワードはもちろん外せず、「コロナ禍での医師の働き方改革の推進」「今後のコロナワクチンの接種体制」などに現れる。
それよりも、目立つのが「医療DX(デジタルトランスフォーメーション」「オンライン・リフィル」だ。具体的には「日医が目指すDXとオンライン診療」「これからの日本の医療DX」「リフィル処方箋の導入とオンライン診療」「オンライン初診の恒久化とリフィル処方箋の今後」などになる。
このほか、「後発医薬品」や「暴力」もキーワードとなっている。テーマに落とし込むと「後発医薬品メーカーの不正に端を発する供給問題」「後発医薬品の供給不足への対応」「医療介護従事者を暴力から守る方策」「医療現場における患者等からの暴言・暴力への対策」といった具合だ。