「新型コロナ対策のため、講堂に詰めて頑張っている(厚労省)職員の士気が著しく下がった」。こう話すのは厚労省幹部。何かといえば、感染者情報管理の「HER-SYS(ハーシス)」、医療機関支援の「G-MIS(ジーミス)」にもたとえられた、橋本岳副大臣と自見英子政務官の不倫疑惑報道(週刊文春)に関してだ。【本根 優】
「どうにもタイミングが悪い」と頭を抱えたのが、日本医師会幹部ら。というのも不倫疑惑報道と、22年参院選の組織内候補公募の時期が重なってしまったからだ。自見氏の「再選出馬」が既定路線となっている。
政治団体の「日本医師連盟」は8月4日の会合で、候補者を決定する予定だった。しかし、日医連幹部は「文春砲第2弾でもっと深刻な情報が出たら、目も当てられない」と憂慮。大半の都道府県医師連盟は自見氏推薦の意向を示しているが、正式決定・公表を見送った。結論としては「自見氏には厳重注意。その上で、中川(俊男・日医会長、日医連委員長)さんに一任となり、ほとぼりが冷めるのを待っている状態」(西日本の県医師会幹部)だという。