厚生労働省保険局医療課は7月22日、中医協の薬価専門部会、総会の閉会後、報道関係者を対象とした説明会(記者ブリーフィング)をオンライン形式で開催した。(新井裕充)
記者の質問は、Skypeのチャット機能を用いて受け付け、これに厚労省の担当者が答えた。
ブリーフィングの模様は以下のとおり。なお、記者の質問部分に黄色の蛍光線を引き、チャット画面の記載どおりに表記した。
〇奥山晃正氏(保険局医療課課長補佐)
お待たせしました。それでは、ただいまより、中央社会保険医療協議会のブリーフィングを始めたいと思います。
私、医療課の奥山と申します。また、ほかに柳沼、木下、喜多、経済課の田中で、お送りしたいと思います。
本日10時から、オンライン開催で専門部会と続いて総会が開催されました。
それぞれ、YouTube で配信してますので、それを見ている前提でご質問等にお答えしたいと思います。
まずは薬価専門部会において、令和2年度医薬品価格調査について議論が行われました。
また、総会で、その後、報告も行われたところです。
この件について、まとめてご質問をお受けしたいと思いますので、よろしくお願いします。
何かございますでしょうか。本日、薬価調査について承認されたところです。
はい、じほうの大浜さんより、
調査票の提出方法で一点お願いします。松本委員とのやりとりの中で、経済課長は購入側の負担軽減について検討すると発言されました。一方の販売側については、何か負担軽減をお考えでしょうか。従来通りでしょうか。
じゃ、お願いします。
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〇田中大平氏(厚労省医政局経済課課長補佐)
経済課でございます。
販売側の調査につきましては、抽出ということで、これまで合意されている内容ではございますけれども、この中間年の薬価調査については、販売側の、卸の営業所ベースで抽出するということで進められてきておりまして、
従来、全数調査であったところを、3分の2の抽出率で実施するという予定で進めてございます。
調査のやり方につきましては、購入側で検討しているような、調査票に含められている項目について、その、データが含まれているものについては、様式にとらわれず提出いただく。そういった工夫を検討してございますけれども、販売側については、まだ特に、今のところは、そういうことは考えておりません。
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〇奥山晃正氏(保険局医療課課長補佐)
よろしいでしょうか。
はい。続いて、毎日新聞の原田さんより、
薬価調査に反対する委員もいましたが、中医協総会で薬価調査について方法も含めて了承した、ということでよろしいですか?
はい。それについては総会で了承されたということで結構です。
続いて、松村さんより、
21年度の薬価改定の実施については、「今年の薬価調査の結果を踏まえて勘案する」という認識でよろしいでしょうか。
これは、じゃあ、よろしくお願いします。
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〇柳沼宏氏(保険局医療課課長補佐)
医療課・柳沼です。会議の場でも(田宮憲一・薬剤)管理官のほうからお答え申し上げましたけれども、
これまでの、2018年の骨太ですと、市場実勢価格の推移ですとか、薬価差の状況ですとか、医療機関等の経営影響、こういったものを把握して2020年中に薬価改定の範囲を決定して、2021年度より実施するというようなことが書かれておりましたけれども、
今回もまた「骨太方針2020」が出まして、本年の薬価調査を踏まえて行う2021年度の薬価改定について、これまでの決定の内容に「新型コロナウイルス感染症による影響も勘案して、十分に検討」するというようなことで書かれております。
で、こちらはですね、薬価改定については、従来の閣議決定で想定されていなかった新型コロナウイルスの拡大を適切に勘案するということを明確にしたものなんですけれども、
「具体的に、どういうふうに勘案していくのか」ということは、今後の薬価調査の結果を踏まえて十分に検討していくということになります。
その「薬価調査を踏まえて勘案する」という、そちら、書いていただいているのも当然そうなんですけれども、それもまた、「コロナの影響も勘案して考えていく」ということになります。以上です。
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〇奥山晃正氏(保険局医療課課長補佐)
はい。ほかには何かございますでしょうか。
週刊社会保障・高木さんより、
確認ですが、薬価調査の計画は中医協の承認事項ということでよろしいのでしょうか?
ということですが、中医協の、はい、承認ということで結構です。
ほかには、いかがでしょうか。
(総会の)「FilmArray」について(の質問)ですが、ちょっとお待ちください。ほかに、薬価部会について、ご質問等はよろしいでしょうか。
はい。ちょっとすいません。毎日新聞の原田さん、ちょっとお待ちいただいて、先に日経の新井さんから、
日経の新井ですが、念のため確認ですが、薬価を改定するかしないかは調査結果をみて判断するということでしょうか。
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〇柳沼宏氏(保険局医療課課長補佐)
はい。医療課・柳沼です。
薬価改定については、今回、その薬価調査を行って、その結果を踏まえてやるということにしています。
で、今回の薬価調査を踏まえて行う2021の改定ですけれども、骨太の2018ですね、等の内容に、「新型コロナウイルス感染症による影響も勘案して、十分に検討し、決定する」というようなことになってますので、それに従ってやっていくということになります。
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〇奥山晃正氏(保険局医療課課長補佐)
ほかに、薬価部会について、ご質問等はよろしいでしょうか。
よろしいですか。
はい。それでは続きまして、総会のほうについて、ご質問を受けたいと思います。
総会の議題として、
・ 医療機器及び臨床検査の保険適用
・ 先進医療会議からの報告
・ 患者申出療養評価会議からの報告
・ 金銀パラジウム合金の随時改定
・ 薬価専門部会からの報告
「その他」として、今般の、令和2年7月豪雨の災害への対応について報告させていただきました。
まず、「医療機器及び臨床検査の保険適用」と、
「先進医療会議からの報告」
「患者申出療養評価会議からの報告」をまとめてご質問を受けたいと思います。
(以下略)
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