厚生労働省は10月23日(水)、中医協・保険医療材料専門部会(部会長=関ふ佐子・横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授)の第104回会合を開き、保険医療材料制度の見直しに向けた3回目のテーマに「内外価格差の是正」などを挙げ、各論点について委員の意見を聴いた。診療側の委員は「賛同したい」と述べ、支払側の委員も「全ての論点について特に異論はない」と了承した。(新井裕充)
この日の中医協は、午前9時半から薬価専門部会、次いで保険医療材料専門部会、そして最後に総会が開かれて12時20分に閉会した。
このうち保険医療材料専門部会は約30分で、事務局説明が約20分、質疑は10分程度だった。診療側と支払側の委員が1人ずつ発言し、最後に業界側の専門委員が要望を述べて閉会した。台本があったかのようにスムーズな議事運営だった。既にどこかで散々議論しまくったのだろうか。
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今回のテーマは、「内外価格差の是正」について、新規収載品に係る外国価格調整、再算定(既収載品に係る外国価格調整)──の2つ。「その他」として、保険適用時期の特例、手続きの簡略化、医療機器の安定的な供給──の3つ。
どんな内容だったのか。大変お恥ずかしいのだが、ほとんど分からない。私にはチンプンカンプンな内容で、半分ぐらいは外国語のようだった。事務局の説明中、ちょっと寝てしまった気がする。
ただ、はっきりと覚えているのは、8月のヒアリングの時にはブツクサ言っていた日本医師会の委員があっさり賛成し、支払側も同様に賛同したことだ。8月から今日に至るまでの間に、どこでどんな調整があったのだろうか。
以前、医療材料の仕組みが分からないので機器メーカーの担当者に取材したことがある。いろいろ丁寧にご説明していただいたのだが、やっぱり理解できなかった。その担当者は「結局、『ここ』の部分はブラックボックスだから」と話していた。今回は「ここ」の部分なのだろうか。それもよく分からない。
できるだけ「苦手科目」をなくしたいのだが、まだまだ時間がかかりそうだ。DPCの機能評価係数と同様、私には永遠に分からないかもしれない。
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※ 厚労省担当者の説明、質疑は議事録を参照。