中央で一括してタイムリーな対応ができるのか
診療側 池端幸彦委員(日本慢性期医療協会副会長)
私は(資料)1-4の支払基金等における審査の効率化・高度化に向けた取組について少しご質問させていただきたいと思います。
この取組そのものについては、もちろん反対するものではなくて、平準化も含めて進めていかなければいけないことは十分理解している上で、お話ししたいんですけれども、
一方で、現時点では地域性を鑑みたローカルルール的なことも、現存していることも、一定のローカルルールがあることも事実かなと思います。
そのへんは、どこにどう平準化を合わせるかということに対して、やはり各地域性も踏まえた丁寧な情報収集のようなことで議論していただいて、そしてソフトランディングをしていかないと、
中央で集まって、「えいや、これが基準ですよ、さあ、これでやってください」ということになると、非常に混乱が起きる可能性も高いのではないかと思うので、そのへんの、ソフトランディング的な取組も考えてらっしゃるかどうかを1点質問です。
もう1つは、当然ながら、この医療というのは、特に最近は薬剤の適応等も含めて日進月歩でありまして、
一定のルールをつくったところで、1年1年、それをすぐにバージョンアップしていかないと新しい医療に対する適応ということに対して、遅れがちな、萎縮診療につながってしまうようなこともあり得るかと思うので、
そのへんのタイムリーな対応が、この中央で一括でやるということで、できるのかどうか、そのへんのタイムリーな対応ができるかどうか、ということについて2点目、お伺いしたいと思います。
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高度化に応じた形でしっかり疑義解釈を示す
事務局 厚労省保険局医療課・森光敬子課長
まず、ローカルルールというようなお話なんですけれども、
基本的には、この連絡会自身はですね、それぞれまず、ここでローカルルールも含めてしっかり話し合って、丁寧にやっていただく。
また、支払基金の中で、しっかり統一していただくということは大前提で、この2つの審査機関についての連絡会であるということでございますので、
まず、前提はですね、各、それぞれの機関の中で丁寧にまず話し合っていただく。そういうことが前提でございまして、それはご心配ないのではないかと思っております。
それから、もう1点、高度化の話でございます。
それはですね、申し訳ないんですけど、それは基本的には私ども医療課のほうで、診療報酬の改定の中で、新しい高度な技術を入れるとか、そういうような部分に関しての解釈ということでございますので、
それは、それぞれの支払基金での審査というよりは、まずは私どものほうでしっかり高度化に応じた形でしっかり疑義について解釈を示していく、そういうことで対応していくことが必要であろうと思っております。
(中略)